アラフィフでいきなり大型自動二輪 備忘録6
24年9月某日、普通二輪の卒検です。
教習に対する練度が実感できておらず、こんな状態で卒検?と不安に思いながらももう教習はしてくれません。
次に控えている大型二輪のためにもここはすんなり卒検突破したいところです。
もう9月だというのに暑さは35℃を超え、熱中症警戒アラートが連日のように出続けた異常な暑さの今年。なんとか集中力を切らしたくない自分は普段は絶対に飲まないエナジードリンクをコンビニで購入し教習所へ。
受付を済ませ、受付に指示された長椅子で待っていると
ここじゃなくて二輪はあっちで待ってねー、こっちは大型特殊だよー!とよく喋る先生。おい受付!適当な事抜かすな!
次に指示されたそこは通い慣れた二輪待合室。
誰もいない、、、
ものすごく不安になるが、待つしかない。
誰もいないので遠慮なく、不安と緊張を拭い去るように心拍数が少し上がる程度のストレッチをし続けて待っていると、やっと検定員が登場。
コースの説明と指示事項を聞かされる。
教習中にも言われなかった事のため、ここでは30キロを出せとの指示に、前に教習車がいたら出せない事が多いがその場合はどうすれば?と聞いたところ
追い越し禁止の公道で制限速度以下の車いたらどうするの?とさも当たり前のように。
30出せ、に対して出せない場合を聞いとるんじゃポンコツ!他の車がいたら出さなくていいと先に言ってくれ。
検定コースは練習コースとは微妙にSクラと一本橋、スラロームが違う順番。
練習コースと真逆になったとこでまんまとコースを間違えるが、指示のもと元のコースに復帰。
Sクラ、スラロームと記憶には無いながらもたぶんなんとかこなして鬼門の一本橋へ。
停止線で留まり、静かに地面に横たわる一本橋を
目にした瞬間、視界がボヤけます。
ここで落ちたら終わり
ふと、脳裏をよぎりました。背後霊に囁かれたのかもしれません。
次には、CB400のフォン!という気持ちいい排気音が記憶にあります。
そうです。考えるより先に全力疾走してました。
浅く荒い呼吸をしながら、全速力で走り抜け一本橋から落下しなかった自分をやっと認識します。
通った?秒数オーバーだよね?
何秒使った?減点で失格では?
瞬時に考えます。
とはいえ、検定中止も言われずここにいるということは継続ということであり、一本橋が終われば後は急制動と坂道発進で終わり、泣こうが喚こうが本当の終わりです。
この日、検定は自分1人でした。
残りの部分を終えトコトコと発着点に戻ると、待合室で待つよう指示。
言われた通りひと気のない待合室でソワソワと待っているとものの数分で表に呼び出されました。
あれ?表に呼び出されるのって落ちるパターンだよね!?と慌てつつ、しつこいくらいに一本橋が早すぎと小言は言うけど結果を言わない検定員に結果はどうだったかを聞くと、一本橋以外減点がない合格、との事でした。
教習中でもやったことの無い一本橋の全力疾走を少し恥つつホッとしたのが半分、大型二輪でまた同じ思いをするのか、というプレッシャーが半分の合格でした。
点数は知らないけど合格ならヨシ。
次からは大型二輪です。
合格の喜び半分、またこの教習と検定を受けるのかという重い気持ちが半分の検定合格でした。