アラフィフでいきなり大型自動二輪 備忘録 16
24年10月某日
前回の続き、卒検です。
前回卒検を落ちたときと同じコースで、さらに同じ検定車両で若干の不安がよぎる。検定で使う車両は2台あるが、もう一台はタイヤ交換で戻ってきていないそうだ。前回補講のときにもこの車両のクセが強く乗りづらいことを話していたのだが、それもあってだろう。申し訳無さそうにそんな説明をされた。この先生、結構いい人である。
乗車のお作法の通りに乗り込み、一周の慣らし運転を行う。
この一周の間に、検定車両のアクセルの遊び、ブレーキの癖などをつかみ波状路でスムーズに立てるように立つ練習などをいそいそとやる。
発着点に戻り、検定員の合図によって発進する。
今回も課題がいきなりスラロームだが、前回のような失敗はしないように大きく振るイメトレを欠かさなかった。ところが今度は大きく振りすぎ4個目のスラロームで危うくコースアウトしそうになる。教習ならそのまま諦めるところだが、リアブレーキで減速してどうにか持ち直しクリアする。
頭が真っ白とまではいかないがやはり緊張している。けど、今日もダメかなぁ、スラローム何秒だったんだろう?などと考える余裕があった。
続いてSクラ。どちらも教習中そつなくこなしてきてはいたが、クランクは考えてみると苦手なほうである。うまくいきますようにーと祈りつつ進入し、なんとかクリア。
さて、次はいよいよ一本橋だ。
アレコレ対策は考えて理論武装していたものの、緊張により頭空っぽノーガード状態で突入である。慎重に発進し、橋の上へ。
一本橋終わりかけになって初めて進行速度が早いことに気付くが後の祭り。速度を落とし悪あがきしてみたりしつつどうにか落下せずにこれでスラローム、Sクラ、一本橋の雑技団三種目を一発中止にならずに終わらせることが出来た。
残りは急制動、坂道発進、波状路をやって終わりです。
波状路以外は問題なくいけるけど練習不足の波状路はちょっと不安。急制動、坂道発進を終え波状路の正面へ。立つタイミングがずれてしまい慌てて立ち上がり減速、段差に内臓を揺さぶられながらなんとか通過です。
発着点に戻り降りるお作法をして終了。
検定員が降りてそうそう、ギリギリだね、と一言。
!?!?
ギリギリ、セーフなの?アウトなの?どっちなの?と冷や汗が出る。
ギリギリ、70点だよ。と。じゃあ後はワンポイントアドバイスして終わりです。と言われたので、補講からいい流れでこれたのは先生のお陰です。ありがとうございます!3回続けて合格圏内だったことで自信が持てました。とお礼を言ったところ、やっぱ教習と検定は違うからねぇ。緊張しちゃうからね。お疲れ様でした。ロビーで呼ばれるの待っててくださいね。と言い残し消える検定員。ワンポイントアドバイスはどっかに消えてしまった。
言われた通りロビーに戻ると、教習時間中のロビーは閑散としています。キャンセル待ちでいつもいつも大変お世話になっていた配車担当の受付さんがちらっとこちらを見てパソコンに視線を戻します。その後、ガバっとこちらを改めて見ます。
こんなきれいな二度見、初めて見たかも。ちょっと感動。
ちょっと心配そうな表情をしてくれている受付さんにピースサインをして合格だったことを伝えたところ、自分のことのように笑顔で喜んでくれました。
今回、実力ではなく、本当に運良く合格出来たものの自分の場合緊張して本来の力なんて発揮出来るものではありませんでした。教習で繰り返し練習し、体に染み付いた動きが劣化版として検定で出てきます。
だからこそ、教習は流れ作業のようにやらずに、2時間続けて受講せず1時間やったら1時間休むような受講をしていればもう少し結果は違ったんだろうと今では思います。2時間続けての受講は結構しんどいです。夏場は暑いし。
とはいえ、やっと合格です。
思い立ったのが7月下旬。初教習が8月下旬。教習開始から2ヶ月弱。
やっと普通二輪と大型二輪を取得することが出来ました。
ながかったー。
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