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子宮筋腫摘出で入院したことの記録

昨年10月に子宮筋腫摘出の手術が決まり、3月末ようやく入院。
一番忙しいであろう年度末とかいうタイミングでの長期休みだったんで、入院前日まで出勤し、もうこのまま退職できる勢いで(勢いだけ)後輩たちに仕事を引き継いできました。手術までの経緯は以前の記事をご覧ください!

さてさて、4泊5日で先日無事に退院して参りました!
滅多にある事でもないので、入院中のあれこれを記録としてnoteに残しておきます。これから手術を控えている方や手術を検討している方のお役に1mmでも立てれば嬉しいです。

1.入院1日目(入院日)

まずは大荷物を抱えたまま歯科へ行き、歯のクリーニング。
全身麻酔で口にチューブを入れる為必須なんだそうです。
その後、受付で書類を渡して入院手続き。
入院患者はリストバンドで管理されるので、この時点で装着させられます。遊園地のワンデーパスみたいなアレです。いよいよ感が増してきますね。

自分の病室まで案内されます。4人部屋の入口に近いベッドでした。
「お昼過ぎに入院中の流れを説明しに来ますね~」とだけ言われ、いきなり自由時間。とりあえず荷物を出したりロッカーにしまったり、お茶を買いに行ったり。なんやかんやしている間に昼食が運ばれてきました。

普通の定食並みに豪華な食事!ホントに病院食?!ていうか量多っ!
完食できたのはこの時の昼食だけでした(すみません)

午後は明日の手術の説明や採血で看護師さんたちがゲリラでやってきます。点滴針も入れました。が、私の腕血管が全然見えなかったらしく、看護師さんがだいぶ難儀されてました。3度目ぐらいで無事入りました 笑
そして手術の時間が明日の15時半に決まりました。
ご時世的に手術の待合が一切できないため、経過や報告は電話で家族にいきます。その旨母にLINEで連絡。

その後、担当医が挨拶と共に血液検査の結果を持ってきてくれました。
実は昨日届いた会社の健診結果(なんてタイミングに届くんだw)で、ヘモグロビンが低すぎて要精密検査になってたんです。いわゆる貧血です。
今日の結果を見てビックリ。健診時点で10.4あったのが更に9.4に減ってる。
でも手術をするにはギリギリ問題ないとのこと!良かった!

あらかた終わり、院内のコンビニでドーナツとオムレットを衝動買い。明日は1日断食なので今日はひたすら自分を甘やかすことに。加えてこの日の夕食はなんとハンバーグ。ほんとに病人が食べていい食事???
食後、明日の手術に備えてここで下剤を服用します(即効性はないので翌朝まで下さず済みました)。

19時半、予約しておいたシャワーを浴びに行きます。点滴針を刺している部分は看護師さんがビニールで防護してくれました。見た目めっちゃサイボーグ。あとは22時の消灯までLINEしたり本読んだりして過ごしました。

2.入院2日目(手術日)

超早寝だったので7時頃自然に目が覚める。でも枕が硬すぎてぐっすり寝れなかった。手術まで食事禁止のため朝食はなし。飲水は12時まで可。
9時ごろ点滴に繋がれ、お待ちかね(待ってない)の浣腸です。
浣腸…人生初だったんですけど…ヤバいですねあれ、即キますね…。思い出すだけでお尻がゾワゾワする……(汚い)
「あとはお昼までゆっくりしてください^^」と言われたのでゆっくりして過ごす。昼食もなし。寝足りなかったのか時々うとうとお昼寝。

手術予定の15時半をのんびり待っていたその時、
「手術が14時半からになりました!あと10分で行きます!」
?!
3番目だから時間は多少前後すると聞いてはいたけど??!! 1時間早まるとかさすがに聞いてないが??!!! と、突然の事態に頭が大パニック。
とりあえず親にLINEして、Twitterに10分後手術だぜ宣言をして、手術用の弾性ストッキングと紙パンツを装備。迎えに来てくれた看護師さんに「バッチシです!」と褒められる。

時間になり、看護師さんと一緒に歩いて手術室へ向かいます。
手術室の入口で髪をキャップにまとめた時も「バッチシです!」と褒められる。見送られる時「頑張ってね!!」って言われる。この看護師さん、最初に病室を案内してくれた看護師さん(浣腸もしてくれた)だったんですが、めっちゃ優しくしてくれて一番好きでした(;_;)

手術室って8か所も部屋があるんですね~!私はよりによって一番奥の8番目の部屋でした 笑 そこまでもまた歩いていきます。
手術台の上に寝てドキドキしていると、なにか音楽が流れていることに気付きました。と、次の瞬間、愛する髭男の「ノーダウト」のイントロが。
いやさすがに限界オタクの幻聴だろと思ったけど、ちゃんとノーダウトが聞こえる。マジ?
そしてノーダウトを聞きながら心電図や酸素マスクがつけられ、麻酔にかかっていった…という、髭男ファンとして希少な体験をしました(複雑)。

目が覚め名前を呼ばれた時、訳あってCTスキャン室へ運ばれている最中でした。意識が朦朧としている中の出来事で記憶が曖昧なのと、ちょっと訳あり案件なのでここは割愛させてください 笑 結果何事もなく無事でした!

意識がはっきり戻ってきた頃には、病室のベッドの上でした。
ものすごいひどい生理痛のような痛みと、ものすごい尿管の不快感。
ベッドの上で絶対安静でトイレに行けないので、尿道に管が通されてます。
点滴から投与されてる鎮痛剤が自分に効果抜群だったのか、痛みや不快感は割とすぐ我慢できる程度に落ち着きました。遠慮なくナースコールしようと思ってたけど結局一度もしなかった。看護師さんが定期的に血圧と熱を測りに来るので何かあればその時に伝えてました。

とはいえ体中何かに繋がれててとても寝れる状況じゃない!!血栓予防でつけられたフットポンプの「ン”ゴォォォォ”…」って重低音に眠りを妨げられる!!しかも「ずっと上向いてると腰痛くなっちゃうから時々横向いてね」って言われて……いや無理ゲーすぎん?!
もはや自分がどんな配線になってるのかわからない状態ですが、頑張ってモソモソ動きました。2回ぐらい心電図のクリップが取れちゃって、看護師さんに付けなおしてもらいました(すみません…)

当然熟睡できるわけもなく、30分~1時間ぐらい寝てはハッと起きて…の繰り返しでした。時計がないので果たして今が何時なのかもわからず、窓から見える景色が明るくなるのを只々待ちました。
寝つきの良さが取り柄なぐらい寝るのに困ったことが全然ないので、本当に長すぎる夜が苦痛でした。Dr.STONEの千空ってこれを何億秒と数えてたのヤバくね?と感心していた気がします。

3.入院3日目

気付けば外が明るくなってました。
こんなに朝が来ることに感激したことは未だかつてないんじゃないだろうか?今Editorialの歌詞にこの世で一番共感できている自信しかありません。

朝一で採血。点滴が入ってるので利き手と反対の腕で血を取られます。
その後、看護師さんに体を拭いてもらったり、体を起こして歯磨きをさせてもらいます。ベッドから降りられないので要介護イベントです。
唇の乾燥がヤバくて、リップクリームを取ってもらって塗ったんですが、ガサガサ通り越してカピカピで、唇の皮がポロポロ取れました。その辺に散らかしてすみません(汚い)。普段からリップクリーム必須マンなのでベッド横に置いておいて良かったです。

またすぐ来ます!と言われ15分ほど(体感)放置されたあと、いきなり歩行の練習をすることに。え?!そんなすぐに歩けるんだ?!
ゆっくりベッドの横に足を出して、まずは靴を履きます(靴履く動作が結構痛かった)。靴と眼鏡は手術室からいつの間にか帰ってきてました。
座ったまま足踏みができたら、手すりに捕まってゆっくり立ち上がります。
部屋のトイレまで歩けることを確認して、尿管を抜いてもらいました。
他の管も取ってもらい、晴れて点滴だけの身に!スッキリ!そしてもう普通に歩いて大丈夫だそうです。展開が早すぎる。

しかしここで謎の現象。なぜか肩と肋骨の辺りがめちゃくちゃ痛い。
空気をたくさん吸いすぎて圧迫されてるみたいに痛い。息吸うだけで痛い。
あまりに痛すぎてさすがに看護師さんにヘルプ。
どうやらこの痛み、手術でお腹を膨らませるために入れたガスによる「気腹痛」なんだそうです。じきに治るよ!と言われ、特に処置はなしでした。
激痛は夕方には落ち着きましたが、術後も3日ぐらいは時々痛みました。

この日のお昼から食事が再開。術後間もないのでお粥でした。お粥が苦手なのと相変わらず量が多くて半分でギブ…。 
午後は特にすることもなく暇だったんですが、術後の微熱に加えて日中の室内がかなり暑くて、あまり本を読んだりスマホを眺める気になれず…。寝たり起きたりを繰り返してボーっとしてました。
あと、点滴を2本ぶち込まれていたせいでかなりの頻尿に。1~2時間に1回は行ってました。尿管を抜いた後、測定のため尿を計量カップに入れて機械に出していたんですけど(部屋のトイレから直接できる)、尿量室内ランキングぶっちぎり1位だったんじゃないですかね、私?(そんなランキングないです)

夕食後、ようやく頭がすっきりしてきたので母にLINEで状況報告(ちなみに夕食もお粥でした)。すると母からいい知らせがありました。
スピッツのライブに当選してました!
当落発表が昨日の15時、ちょうど手術真っ只中だったんです 笑
嬉しい話にだいぶ元気が出てきました。
昨日眠れなかったのがトラウマで、夜の回診で看護師さんに頼んで入眠剤をもらいました。22時消灯、バスタオルを丸めて枕の代わりにして寝ます。

4.入院4日目

6時半頃目が覚める。
途中でトイレに起きちゃいましたが、昨日に比べたら全然寝れました!
熱も下がって点滴も取れて解放感がヤバい!嬉しい!
今日は朝一レントゲン検査、11時から経過の診察です。15時半にシャワーの予約(今日から解禁!)もしちゃいました。
食事もこの日の朝から通常通りです。普段朝食に8枚切りの食パン1枚しか食べない私は6枚切りの食パンが2枚出てきて驚愕。1枚でお腹いっぱいだが…!
でも、おかげさまでお通じがありました!回診に来た看護師さんに報告すると「良かったですね~!」と喜んでくれました。やさしい世界。

朝食後ベッドでダラダラしていると、名前を呼ばれ書類をもらいました。

やったーーー!!!
このまま問題なければ明日退院です!しおりの中身は退院後の生活について書いてあります。無茶するなということなので安心して無茶しません。

11時 担当医の診察。
レントゲンやCT写真を見せられ、問題のないことを確認。筋腫は大小合わせて少なくとも6~7個は取ったそうです。取りきれなかった筋腫は今後成長する可能性があるので、定期的に婦人科健診を受けてね、とのこと。
気腹痛や頻尿も術後の症状なのでじきに良くなるモノ。ただ、おへその傷からまだ出血しているのが気になるので後でまた見せてください、と。シャワーは普通に浴びてOK。良かったー!

12時半、運ばれてきた昼食にまた驚かされます。
「ビビンバ丼」
いや病院食、普段食べてるものより豪勢なんだが??とはいえさすがに本格的なものではなく、それっぽいそぼろご飯って感じでした。全部食べたかったんですが、やっぱり米の量がえげつなくて完食できず…。
更に夕食は畳みかけるかのように魚フライでした。入院したことで太る予感しかしないのちょっとウケる。

15時半、予約していたシャワーへ。
3日ぶりに髪が洗えた!保護シールを貼ってもらっていたので、傷も全然しみませんでした!
さっぱりした後、デイルーム(ラウンジのような場所)で上司と同僚に無事退院が決まった旨、電話で一報入れました。「退院後もゆっくり休んでね~」と言われ、ひと安心です。

この日はあと薬剤師さんから退院後の薬について説明があったぐらいで、特に何の予定もありませんでした。
歩いたほうがガスが早く抜けるというので、デイルームまで往復したり、初日に行ったコンビニまでお茶を買いに行ったり。夕食後はスマホ触ったり本読んだりしてました。
音楽聞いたり動画見るのを想定してイヤホンを持ってきたんですが、カーテン越しに急に呼ばれることを思うと、何となくイヤホンをする気になれなくて結局最後まで使いませんでした。

明日はいよいよ退院!病院のベッドが寝れなさすぎて、早く自宅の布団で寝たくて仕方ありませんでした。この日も入眠剤をもらい、22時に就寝。

5.入院5日目(退院日)

初めて看護師さんに起こされる。それもそのはずまだ6時。
めちゃめちゃ早朝に採血をされました。その後ちょっと二度寝。
10時から退院前診察があるので、最後の晩餐(病院食)を済ませ、ゆっくり荷物をまとめ始めます。

診察にて、へその傷が気になるということで5日後再診に。
いろんなアングルからへその写真を撮られた。そんなレアケースだったの?私のへそ?笑 あとは貧血がひどいので鉄剤を5日分処方されました。
それ以外は問題なしなので、今日退院でOKです!

パジャマから着てきた服に着替え、部屋でしばらく待機。
請求書と処方箋が渡され、部屋の荷物とロッカーに忘れ物がないか確認してもらい、病室を後にしました。ナースステーションにも一礼。
看護師の皆さん、優しく快く対応してくださり、お見舞いも面会も禁止だったので本当に励まされました。心から感謝しています。

1Fの受付でお会計を済ませ、母に迎えに来てもらいました。さすがに術後の体では大荷物が持てなかったので、半分持ってもらいました。
病院の外に出た瞬間、外の眩しさと共にあるものをうっすら感じます。
そう、花粉です。
いかに病棟内がクローズドな環境だったかがよくわかりました。
そして母と会話しようにも、4日間人と全然おしゃべりをしていなかったので、声がカスカスです。

ゆ~っくり歩いて帰宅。なんやかんやもう11時半。
病室内が暑くて仕方なかったので、ひんやりした自宅にホッと安心しました。久々にWi-Fiに繋げられる感動!病院内Wi-Fiなかったので、、、
なので、入院中はこの2冊を読んで暇をつぶしていました。

長編は疲れそう&キリが悪くなりそうと思い、短編集を2冊持っていきました。どちらも面白かった!

退院後は自宅で安静にするため1週間お休み、術後12日目から出勤、ということにさせてもらいました。先生からデスクワーク中心にね、と注意を受けているので、重たい荷物や立っての接客はまだしばらくできません。

退院後のことについては、機会があればまたまとめようかなと思います。
最後に、持ち物についてまとめました。おまけ感覚でご覧ください。

6.入院に持って行って良かった物

プラスチックのコップ(100均で買ったもの)
ペットボトルのお茶を注ぐのに大活躍!歯磨き、うがいも同じコップを使用。ストロー穴がある蓋付きのコップを買ったのでストローも持って行ったけど、意外と術後すぐに動けたのでストローは一度も使わなかった。

保冷(保温)マグ
デイルームで入れた水を部屋に持って帰って、薬の飲み水にしてた。点滴で繋がれている時とかその都度水を入れに行くの大変だし、水用のボトルがあって大正解でした。ホントはデイルームに無料のお茶等があるのを予想して持って行ったんだけど、実際はお湯と水しかなかった 笑

大きめのエコバッグ
シャワーを浴びに行く時、荷物をひとまとめにできて良かった!シャワールームが割と離れた場所にあったのでバッグがなかったら大変だったかも…。

あれば良かった物
ベッド横の台の側面がステンレスだったから、マグネットクリップがあれば薬や書類を挟んでおけたかも!とか、靴べらがあれば術後靴を履くのに痛くなかったかも~と思いました!院内はかかとまで覆われた靴が指定されてたので、サンダル類はNGだったんです。。

逆に持って行ったけど要らなかったかな…と思った物
スキンケア用のオールインワンゲル(気持ち的に顔を水で洗うだけでいっぱいいっぱいだった)、モバイルバッテリー(充電器1個だけで十分すぎた)あたりですかね。あと基本素肌にパジャマを着ていたので、インナーは5枚もいらなかったです。これは人によるかもしれませんが。

レンタル品の活用
パジャマやタオルはもちろん持参した物を使ってOKなんですが、私は荷物をなるべく減らしたかったので、レンタル(1日500円程度)を利用しました。
4泊程度なら絶対これでいいと思います。レンタルにして正解だった。パジャマ着放題、タオル使いたい放題です!

かなり長文になってしまいましたが、ここまでお読みいただきありがとうございました!記事分ければ良かったかもしれないですね…(今更)
今はまだ術後間もない状態で、痛みや調子も不安定なので、手術して良かったー!を心から実感するのはまだ先になりそうですが、無事に帰ってこられたのでレポとしてまとめました。

体調に不安があったら何事も早めが一番です!
皆様が明日も健康でありますように。
それでは!

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