カナダ留学日記 ⑧学校へ行こう
月曜日。いよいよ今日から学校である。私は緊張しすぎて夜中の2時まで眠ることができず、起きたの夜中の4時だった。2時間睡眠である。もしかしたら時差ボケかもしれない。朝ご飯を食べる気になれなくて、ホストファザーが昨日買ってきてくれたエッグタルトをかじった。ホストマザーがランチ用にサンドイッチを作ってくれた。リンゴも入っている。ディズニー映画の「ピノキオ」で、ゼペット爺さんがピノキオが学校に行く日に教科書とリンゴを持たせるシーンを思い出した。ピノキオはそのまま学校に行くことなく、悪いキツネに騙されて人形小屋に売り飛ばされてしまうんだったなあ…など考えながら学校へ向かう。今日はオリエンテーションのみで授業はない。集合時間は8時45分なのだが、私は早め早めに行動しすぎて8時に最寄り駅に着いてしまった。まだ学校は開いていないだろう…と思いそのまま駅前のベンチに座って時間を潰した。8時35分に学校の受付へ行くと、受付の人が「今日がオリエンテーションの日本人!?来るの早すぎよ!」と言われて驚いた。10分前行動でも早いのか!?その後同じ日本、韓国、メキシコ人の学生がやってきた。
集合時間はとっくに過ぎているのだが、まだ始まらない。なんとオリエンテーション担当の教師が今日のことを忘れていて、1時間遅刻して来るとのことだった。何だか体の力が抜けて、「明日からはもっと時間ギリギリにゆっくり来よう…」と気が楽になった。
オリエンテーション
しばらくしてオリエンテーションが始まった。正直英語があまり聞き取れなくて、プリントを見ながら脳内で補足した。今頃になって眠気がやってきて、内容は半分くらいしかわからなかった。朝ご飯を抜いたのと、緊張の糸が切れたのとでめちゃくちゃお腹がすいてしまい、テーブルに置いてあったミニドーナツ(先生が自由に食べてね!と言っていたが誰も食べなかったやつ)を食べた。
その後は1人ずつスピーキングのレベルチェックテストを受けて、自分のアドバイザーと面談することになった。テストの待ち時間に日本人の学生と韓国人の学生と仲良くなった。(クラスは別になってしまったが、その後一緒にカラオケに行くことになる)
私の通う語学学校は国別にアドバイザーがいて、私ともう1人の学生も日本人の方とお話することができた。みんなでお昼ご飯を食べながら、いろいろな注意やアドバイスをいただいた。
・学校内は英語以外禁止。英語以外の言葉を喋っているところを見つかったら即レッドカード。停学になる。
・カナダでは大麻が合法だが、絶対に吸わないこと。日本人の体質に合っていない。
・放課後のアクティビティは無料。どんどん参加してほしい。
などなど…今日の放課後もアクティビティで公園散策があるので、是非参加するように言われたので、そのまま予約をした。もう1人の子は帰ってしまったので、私1人で知らない人たちの輪に入っていくのか〜〜〜!と少し憂鬱だったが、せっかくカナダに来たのだから何事もチャレンジと思って勇気を出した。
アクティビティ Moore Park散策
放課後になり、ロビーにたくさんの学生が集まっていた。ほとんど日本人。そう、私の学校の生徒はほとんど日本人なのだ!日本で語学学校を選んでいた時、説明会では「日本人は3〜4割」と聞いていたのだが、コロナが落ち着いて日本人留学生が爆増したらしい。「学校内は英語以外禁止」の決まりがあって良かった!日本人同士でも英語を使うので、ちゃんと会話練習をすることができる。今日のアクティビティは学校の近くの公園散策で、担当の先生が案内してくれる。「誰かに引率してもらえる」ということが嬉しかった。社会人になってから、ずっと自分が引率する側だったのだ。人数確認とか安全確保とか責任とかそういうものから解放されて参加できるイベントは本当に久しぶりだった。結構ハードな道を歩いたが、自然が好きな私にはありがたかった。1人で参加することが不安だったが、散歩中に他の参加者の学生がどんどん話しかけに来てくれて、存外楽しい時間を過ごすことができた。
工事中で通れない道もあって、脇道から回り込んだりもした。大きなダンプカー、でこぼこの道…何だか懐かしい。
先生「トロントには二つの季節がある。冬と、工事(笑)」
一同「wwwwww」
トロントは冬の間は気温がマイナス20度まで下がるという。春〜秋の間に工事をしなくてはいけないのだろう。
トロントは大都会のイメージだったが、少しバスに乗るとこんなに自然豊かな公園に来られるのだ。リス、カメ、魚、カエル、きれいな声で鳴く小鳥など、たくさんの動物に出会えた。
アクティビティは2時間ほどで終了。とても楽しかった。参加して良かった!
家についたのは19時すぎで、くたくたになっていた。夕ご飯を食べてシャワーを浴びてそのまま爆睡。明日はいよいよ初授業だ!
ちょい足し
トロントに来てからすごく驚いたことだが、日照時間が長い!初日も20時くらいまで外が明るくて驚いた。
アクティビティの帰りのバスで先生にこのことを言うと、
先生「6月の夏至の日は、夜10時まで日が沈まないよ。」
私「すごいー!ずっと遊んでられる!」
先生「でも冬の間は真っ暗だよ。冬至の日は16時には日が沈む。」
私「Oh・・・・・・・!!!」
厳しい冬がやってくるのを知っているから、トロントの人たちは夏をめいいっぱい楽しむらしい。今年は公園で水鉄砲で遊ぶイベントや、映画祭があるとのことだった。私も参加してみようか考え中である。
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