日本帰国中の話 石垣島編
日本に帰っていた間、私はほとんどの時間をバイトに費やしていたのだが、一つ大きなお楽しみイベントがあった。石垣島旅行である。父が石垣島が大好きなので、家族で毎年遊びに行くのが恒例になっていたのだが、私は去年は不参加だったので、2年ぶりの石垣島となる。
前泊編
いつもは空港近くの駐車サービスに車を預けて旅立つのだが、今回はコロナ明けということもあってか、どこの駐車場も予約がいっぱいで取れなかったとのことだった。というわけで、今回は羽田空港近くのホテルに車を預け、そこに前泊する運びとなった。
出発当日、父の運転でホテルに向かう。久しぶりの旅行感覚にわくわくした。
外は茹だるような暑さだったが、ホテルに入った瞬間、冷房の涼しさで生き返る心地だった。
さて、このホテルのすぐ近くには「穴守稲荷神社」がある。せっかくなので、夕飯まで観光でもしようということになり、みんなで向かう。
そんなに規模の大きな神社ではないのだが、全体的にとても素敵な雰囲気であった。
お守りが買える場所で、狐の形の鈴を見つけた。
「なんかこれ狐っていうか猫に見えるね」と父に話しかけたら、父は無反応であった。その後、ホテルのロビーに戻った際
父「やっぱりあの狐の鈴欲しくなってきたから買ってくる。」
と言って、弟を連れて再び神社へ。数分後、帰ってきた父の手には狐の鈴が。袋から出して鳴らしてみると、その音色はとても素敵で水琴窟で聞いた音にそっくりだった。
それをみていた母が「かわいい!私も欲しい!」となり、今度は私と一緒に神社まで買いに行くことになった。
夕飯は近場のチェーン居酒屋で家族で飲み会をした。いよいよ明日から石垣島である。
石垣島1日目
フライト時間は3時間ほど。私は音楽を聴きながら眠っていたが、母は「すずめの戸締まり」を試聴していたらしい。私も未試聴なので、帰りの飛行機で見ようかな…と思った
時刻はすでに13時を回っていたが、せっかくなので海に行くことに。
この日は2時間ほど泳いで、夕飯を食べに行くことにした。
ちなみに、我々が旅行に行った時期は、ちょうど台風が沖縄に留まっていた時期である。台風のせいで飛行機がキャンセルになったり、物流が止まってしまったりと大変な状況だったようだ。
夕飯は、ステーキを食べに行った。豪華なお店ではなくて、1人1000円ほどで、ステーキにサラダバーやスープバーがついてくるなんとも良心的なお店である。普通にとても美味しかった。
石垣島2日目
毎年楽しみにしている、ホテルの朝食ビュッフェを食べる。
お昼から海に出発。この日も2時間ほどシュノーケリングをして魚を見るのを楽しんだ。写真を撮ってなくて残念!
夕飯は、予約がなかなか取れない人気店「ひとし」へ。弟が前日のうちに予約をしてくれたのだ。
このお店は、とにかくマグロが美味しいので、みんなでたくさん食べた。私はシャコガイを食べたかったのだが、禁漁期間で置いていなかった。せっかくなので、イラブチャー(ナンヨウブダイ)のお寿司をいただくことに。これが、とっっても美味しかったのである。イラブチャーの見た目は派手派手なのだが、その身はピンクがかった薄透明で、ほんのり甘くてお上品な味だ。歯応えもあり、普段食べているタイよりも旨味があった気がする。
石垣島3日目
あっという間に石垣島3日目だ。今日は午前からビーチに出発するので、夕方までたくさん泳ぐぞ!と意気込んでいた。
この日は水中でスマホが使えるカバーを持ってきたので、泳ぎながら写真や動画が撮れた。
海から上がって木陰でアイスを食べた。なんという…夏…
結局私は4時間くらい海で泳いでいたことになる。流石に疲れた。実は父が具合が悪くなって途中からホテルで休んでいたので、夕飯の時間を遅めにして、母と弟と私でもう一箇所観光をすることにした。
八重山ヤシである。
私たちが遊んでいたビーチから少し車で行ったところに八重山ヤシの群生地があるのだ。何度も石垣島に来ていたのに一度も行ったことがなかった場所である。
遊歩道に入ると、そこらじゅうにヤシやらシダやらが生えている。植物園のようだ。茂みの奥から恐竜が出てきそうな趣である。陽が傾いてきて少し薄暗かったが、かえってヤシの林の雰囲気が出ていた気がする。
母の運転でゆったり景色を見ながらホテルに帰る。
ホテルに戻って大浴場で体を温める。父の具合が回復したようなので、予約していた居酒屋に向かう。
シークワーサーサワーが運動後の体に沁みる。八重山そばを使った焼きそばがとても美味しかった!
沖縄でしか食べられない食材!みんなも食べるかと思ったら、見た目が気持ち悪かったのかお腹がいっぱいだったのか誰も手を付けなかった…ので1人で黙々と食べていた。味は「不思議な味」としか…食べたことない深さ…すごくコクがあったと思う。コリコリした歯応えがたまりませんな。磯の香りがかなり強い。
石垣島4日目
さて石垣島を堪能できる最終日である。明日は午前の飛行機で出発しなくてはいけないので、思い残すことなく楽しみたい。
海も最終日。朝早めに出発。
潮が満ちていなくて浅すぎてしまうかな?とも思ったのだが、実はこの日が一番たくさんの魚を見ることができた。深い場所に魚が密集していて、まるで水族館のようだった。
魚がたくさん見られた大満足したので、お昼には撤収してホテルに戻ることに。
石垣島を去る前にもう一箇所行きたい所があった。
古書カフェうさぎ堂さんである。
古書カフェ・・・なんと心がくすぐられる響きだろうか。東京にある読書カフェには行ったことがあったが、おしゃれすぎてソワソワしてしまったのを覚えている。古書カフェのこの落ち着いた雰囲気の良さ…たまらない。私も宝くじが当たったら横浜あたりで古書カフェをやりたいと思った(単純で宝くじ本願)
沖縄の魚図鑑と、前から読んでみたかった「老人と海」、その他いろいろ購入。
カフェでゆったり過ごした後は、近くの公園に行った。
この日は繁華街に遊びに行くことになった。Tシャツ屋さんなど見て回る。
大満足の1日で石垣島旅行の締めとなった。
石垣島最終日
朝ご飯を食べたらすぐに出発である。朝食バイキングの「本日のジュース」がゲンキクールで笑った。
空港に向かうバスの中で、未練がましく窓からの景色を写真に撮る。
帰りの飛行機では「すずめの戸締まり」を試聴。普通に面白かった。
ちなみに、我々が乗った飛行機がスターウォーズとコラボのラッピング飛行機だった。アナウンスでロボット(R2D2だっけ?)の声が聞こえてきて面白かった。スターウォーズは見たことないので、いつかまとめて見たいなと思う。
映画が見終わること、羽田に到着となった。トロントへの飛行機12〜14時間フライトを経験した身としては、あまりにも短い。
あまりにも楽しい石垣島旅行はこれにて幕である。本当に最高の旅行であった。カナダにいる今でも名残惜しい。ちなみに今、一緒に地下室をシェアしているYちゃんが沖縄出身なので、この記事を書きながら沖縄いいよね離島が特にいいよねトークで盛り上がった。好きです沖縄!!また絶対行きたい。