カナダ留学日記42 夏を楽しもう③
野外映画イベント
今回も夏に参加したアクティビティを紹介する。まずは野外映画だ。7月〜9月の初めにかけて、毎週日曜日に大きな公園で野外映画が上映されるイベントがあったのだ。ポケモンのアニメで「ニャースのあいうえお」という話があるのだがご存じだろうか。ロケット団に入る前、盗み食いで捕まった子猫ニャースが公園の木に吊るされてしまうのだが、その公園で野外上映された映画を見て、人間の生活に憧れる…といった展開だった記憶がある。
また、私が子どもの頃、夏休みに小学校の校庭で野外映画を上映してくれるイベントがあったのを思い出した。PTAが露店を開いてくれて、ちょっとしたお祭り状態であった。大人たちはせっかくの休みに駆り出されて色々準備をしなくてはいけなかった訳だから、今思うと大変だったろうなと思う。子どもたちは明るいうちから校庭に集まって、遊びながらお店が始まるのを待つ。日が沈んで友達の顔もよく見えなくなってきた頃、やっと映画が始まる。露天で買っておいた駄菓子を食べながら、レジャーシートに座ってみんなで映画を見る。見慣れているはずの校庭が、「露店」「スクリーン」「家族」「夜」というような様々な要因によって特別な場所に仕立て上げられていた。一言で表すなら「非日常感」だ。あれは楽しかった…
まあ色々なことがあって、私は「野外映画」というものに思い入れがあるのだ。特に誘う友達もいなかったので、1人で見に出かけた。私の家からだと公園まで徒歩20分ほどで行けたので、すごく良かった。映画が始まる2時間ほど前に来てみたのだが、すでにすごい人数が集まっていた。みんなお弁当やフルーツ、お酒を持ってきて、ダラダラ飲み食いしながら楽しむらしい。
夏らしいイベントを体験できて大満足である。終わりまで映画を見ていると夜の11時くらいになってしまうので、帰り道は気をつけなくてはいけない。
ゴッホ展
日本でもちょっと話題に上がっていた「ゴッホ展」。実物のゴッホの絵が見られるわけではなく、プロジェクションマッピングを使って部屋全体にゴッホの作品が映し出される、没入型エキシビジョンである。入場料が35ドルで、何時間でも居座っていいので、のんびりしたい人はいいかもしれない。
フローズンヨーグルト
この日は学校のアクティビティに参加してきた。学校近くの公園を散歩して、フローズンヨーグルトを食べよう!というものだ。フローズンヨーグルトってヨーグルトのアイスか〜!珍し〜!と思ったのだが、フローズンヨーグルトはいわゆる「ソフトクリーム」のことであった。
ソフトクリームは、好きな味のものを自分で選んで機械から欲しいだけ出す。トッピングコーナーで、これまた好きなものを好きなだけ乗っける。最後にレジで重さを測って、お金を払うというシステムだ。私はチョコバニラミックスにイチゴとチョコレートを乗っけて、これで6ドルくらいだった気がする。
アサイを楽しむ!
ある日、Dandus駅でバスを待っていたら、偶然ブラジル人の友達2人と出会った。同じ方向に向かうようなので、用事を聞いてみたら、彼らの目的はアサイであった。彼ら曰く、トロントではなかなかアサイが食べられない。しかも高い。でも我慢できないから、たまに遠出して食べに来るとのことだった。彼らが降りるバスストップが偶然にも私のシェアハウスの最寄りであったので、私も仲間に入れてもらうことになった。アサイは初体験である。
私はフルーツがパックに入ってるのを買うのかと思ったのだが、お店で出されているのはスムージー状になったアサイだった。色は黒っぽい紫色でだったので最初は驚いた。
料金はカップの大きさごとに違っていて、アサイをカップに入れてもらった後、好きなトッピングを選ぶ。2人の激推しは「ミルクパウダー」で、私には馴染みのないものだったが、ブラジルのド定番らしいのでこれを選んだ。クリープみたいなものだろうか?友達の1人は「ミルクパウダーだけでいい。後は何もいらない。ミルクパウダーこそ至高…」という感じのミルクパウダー信者で、めちゃくちゃでかいサイズのアサイにミルクパウダーをたっぷり乗せてもらっていた。もう1人は「オレオがおすすめ!」とのことだったので私はミルクパウダーとオレオの組み合わせで食べることにした。
一口食べてみて、その美味しさに驚いた。可能なら毎日でも食べたいくらいの美味しさだった。先にスムージー状と書いたが、ひんやりしていて、クリーミーで、アイスのような食感である。甘いのにあっさりしていて、個人的はソフトクリームやジェラートより美味しいと思った。フルーツ最高である。日本でも一時期アサイが流行っていたと思うのだが、私は流行り物に疎くてついに食べる機会に恵まれなかったので、ここで食べることができて良かった。
そして、言われた通り、ミルクパウダーがよく合うのである。確かにアサイとミルクパウダーだけで長靴いっぱい食べたくなるような美味しさであった。
彼らはブラジルでは学校帰りに毎週食べていたらしい。でもトロントだと高すぎて手が出ないので、母国に帰ったらまたたくさん食べる!と言っていた。
確かに小さなカップでも10ドルくらいするので、めちゃくちゃ高い。ちなみに私は気に入りすぎて、翌日も1人で食べた。店が家の目の前だったので…お店の人に「昨日も来たでしょ!覚えてるよ!アサイ気に入った!?」と言われた。「めちゃくちゃ気に入った!!!!」と返した。この記事を書いている今も、思い出して食べたくなってきた…でもたっかいんだよな〜!アサイを毎日食べられるブラジルの人羨ましい!!!!!ブラジルに住みたいな!!!
アサイ食べたい人のためにお店の住所だけ載せておきます。
829 Dundas St W
Toronto ON M6J 1V4
Canada
ここまで書いてみて、あまり「夏」とは関係ない記事だったな…と気づく。
アサイもソフトクリームも年中食べられるし…
あまり気にせず読んでいただければと思います。ここまで読んでくださってありがとうございました。