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損しがちなINFJのために





1.始めに

 現代の社会で生きていると何かと損しやすいINFJが少しでも生きやすくなるために必要だと思われることを書いていきます。MBTIのもとになったユング心理学の目的は
「個性化」
にあります。個性化とは、自己の持つ性質とその反対の性質をより高い次元において統合し、より総合的で全体的な人間へと近付いていくことです。ユングはそれを人生の究極の目的と考えました。つまり、自分が苦手とすることに取り組む必要があるということです。ユングが唱えた全人格的な人間の完成を目指して、少しでも多くのINFJさん達が幸せになれますように!!




2.INFJについて

ncoちゃんねるさん作成のMBTI早見表

 ncoちゃんねるさんから引用させていただいた上図を参照すると、INFJの機能セットはFeSeTiNiで、主機能がNi、補助機能がFe、第三機能がTi、劣等機能がSeとなっています。一般的なINFJの特徴として、自己主張があまりなく、何を考えているのかわかりづらい。繊細で他者に対する共感力がある。深い洞察力をもっている。内向的で一人の時間がないと駄目などが挙げられます。端的に言って、INFJが生きにくいのは劣等機能Seであるために感覚が鍛えられていないこと、また、第三機能Tiの裏のTeが鍛えられていないことが理由だと思います。もっと直截的に言うと、
弱い
から!!
INFJの人はSeが弱いが故におそらく、線が細く、覇気がなくて見るからに弱そうで、人に慣れていないのでおどおどしがちで、自信なさげ。子供っぽく見られることも多々あるというような感じだと思います。それだとやはり、人になめられてしまい、損な役回りをしなければならないことが多いのではないでしょうか。また、第三機能がTiであるが故に哲学や思想、文学、心理学、文化人類学などの直接的には役に立たない学問が好きな傾向があるため、金銭的な価値が重要な現代社会において必要とされる役に立つ学問や知識が苦手であることも生きづらさを生んでいるのではないでしょうか。
そこで、INFJが生きやすくなるためには劣等機能Seと第三機能Tiの裏であるTeを鍛えなければならないと思います。それはINFJにとって苦手なものに取り組むということです。先に挙げたncoちゃんねるさんの図から見てもわかるようにSeとTeの近さからその二つはお互いに影響し合っているため両方を鍛えることが最も効果的なのではないでしょうか。ここでは便宜的にSeを肉体的、Teを精神的と捉えてそれぞれをどのように鍛えたら良いかを考えていきます。SeとTeは人間の肉体と精神のように相即不離の関係にあるため必然的に内容が重複することがあると思います。




3.Seの鍛え方

1.運動する

 筋トレやランニングといった取り組みやすいものから、本格的なスポーツもやるとより感覚が鍛えられる。特に筋トレは線が細いINFJに効果的なのでは。武道や武術、ボクシングなどの格闘技がベストと思われる。

2.ファッションセンスを磨く

 ESTPやESFPといった外向感覚の人を見つけてきてその人の真似をする。芸能人で服のセンスが良い人はESTPとESFPが多い傾向にあると思われる。

3.体で覚えるようなタスクをする

 できるだけ頭を使わなくても自動的に体が動くようになるまで繰り返して反射的にできるようになるタスクをこなす。例えば、単純作業、格ゲーなど。

4.創作する

 書くや描く、歌う、踊るといったことをしてみる。

5.美容に関心を持つ

 美容に気を遣う。




4.Teの鍛え方

1.勉強する

 できるだけ役に立つような勉強が望ましい。例えば、投資、会計、統計学、IT・プログラミングなどの資格の勉強といった生活に役立ち、金銭的な報酬が伴うと見込まれるもの。

2.人について覚える

 人の名前や顔、その人の性格や趣味といった事柄を覚えるように意識する。

3.流行りを追う

 流行に乗ってみる。

4.演技する

 INFJはそもそも表現が苦手なので何かしら自分の感じたことを素直に表現するために、対人関係において意識的に表情を作ってみたり、せりふを吐いてみたりして演技ができるようになると良いと思われる。




5.哲学的考察

 直感型はおおよそ「認識論的」な傾向が強い人が多いのではないかと思われます。特にINFJはその傾向が強く、浮世離れした雰囲気を持っていると言われることがあるかもしれません。一方、感覚型は「存在論的」な傾向が強い人が多いと思われます。INFJが生きやすさということを考えるのならば多かれ少なかれ「存在論的」な考え方や感じ方に近づいていくことが必要なのではないかと考えられます。そのためには、INFJが忌避しがちな上述のような俗っぽいSeやTeを鍛えていくことが重要だと思います。
つまり、INFJに足りないのは俗っぽさであり、人間の卑俗さに耐えるということなのではないでしょうか。




6.終わりに

 ここまで読んでいただいたINFJさんの中にはそんなことは既にわかっていると思った方も居られるかもしれません。がしかし、それでもなかなか行動に移せないのがINFJです。何故なら、SeやTe的な能力がそもそもINFJにとって苦手であるのみならず、INFJはほとんどすべてのことについて
「面倒くさい」
と思っているから。生きていることすら「面倒くさい」と感じるのがINFJの特徴としてあると思うので、SeやTeを鍛えることは容易ではないでしょう。それでも多少でも現状に生きづらさを感じているのならば、とにかくやってみる、体を動かしてみることに挑戦してみるのも良いかもしれません。
全てのINFJに幸あれ!!
お読みいただきありがとうございました。




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