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神様へ!私はこんなに真剣です!子どもを授けてください!ねえ!聞いてんの!【不妊治療スタート編】


さて、諸々のイライラともやもやを経て、とうとう不妊治療に取り組むことになった私。

↓諸々のもやもやとイライラはこちら。笑


まずは住んでいる地域内で、口コミがいい病院を探した。

検索する上で重要なのは、産婦人科じゃないこと。不妊治療専門の病院に通いたかった。(これは本当に人によるだろうから、あくまでもメンタルやさぐれ星人の私の場合ね)

産婦人科の病院でも不妊治療やってくれるところがあったけど、みんな同じモチベーションじゃないと、頑張れない気がした。「うっしゃ!これから頑張るぞ!スタート切るぞ!」ってときに隣にもうゴールに辿り着いている人がいたら、やる気が出ないよね、焦りも増すし。あと、単純に子どもができなくて悩んでいる中、隣で大きなお腹をナデナデされてたら、もう泣いちゃいそうだなって思ったから。

探したら意外と不妊治療専門の病院って多くて、この時点で「お、私だけの悩みじゃないのかも」って、少し前向きになれた。
でも、街を歩くと、妊婦さんとか子連れの人とかばかり目についていたから、え…?子どもできなくて悩んでいる人、そんなにいる?って思ったのも事実。きっと妊活中は目で追っちゃうんだよね、ついさ。望んでも手に入らない宝物を持っている人がたまらなく羨ましいわけです。

色々調べて、結果的に家から一番近い病院に決めた。…が、決めたはいいがすぐには診察を受けられなかった。
まずは、月1で開催されている説明会に参加しなければダメらしい。
(えー!?だよね。すぐに治療受けたかったよね。1年に約12回しかチャンスないんだもんさ、焦るよね。こういうところはやっぱりその他の病院とは違うよね、病気やケガでの通院だったらすぐに治療受けられるもんね。まあ、そのへんの気持ちはグッと堪えました。)
しかもその説明会、なるべくなら夫婦での参加が望ましいとのことであった。「ふむふむ、これは子どもが欲しいという気持ちの本気度を試されているな。」と、解釈した私は、旦那の首根っこを掴んで(やろうと思っていたが、旦那も案外気合い十分で掴む必要なかった)参加した。

会場は病院ではなく、ホテルの会議室みたいなところで行われたのだが、到着してびっくり、たくさん人がいた。年齢層も幅広かった。見た目の系統もバラバラだった。それなのに、みんな「子どもが欲しい」っていう同じ願いをもってここに来ている。全員の願いが叶ってほしかった。しかし、崇高な気持ちだけでは終わらない、それが私なのだ。そう、みんなの願いが叶ってほしいが、一番先に叶えてもらうのは私でなければならぬ。

だから私は、必要以上に「ちゃんと聞いてますよ!」をアピールをしながら説明会に参加した。全然関係ないのは分かっているんだけども、院長先生に…いや、なんなら神様に向かって「本気です!私は本気で子どもがほしいです!」って気持ちを示したくて、いい姿勢でメモとった。周りで明らかに寝ている旦那さんがいると「ほら!あそこよりうちの方が本気です!見てますか!ねえ!」みたいなマウントをとっていた。(絶対に意味ない、分かっています)(周りばっかり見て、むしろ話聞いてるのか)

院長先生や神様へのアピールをしながらも、不妊治療のステップや当院での実績、施設設備の話を聞き、パンフレットを何冊も抱えて、帰宅した。
人間観察と変な気合のせいでその日はヘトヘトだったけど、なんだか一歩前に進めたような気がして、満足して眠りについたことを覚えている。

説明会から1ヶ月後に予約をとって、初めての診察を受けに病院を訪れた。

病院には、ズシッと重い空気が立ちこめていた。人がギュウギュウにいる…ほとんどが女性で、パラパラと男性の姿も見られる…人の多さで酸素が薄いのか?…それもある。
でも、妊活を経験している人にしか分からない空気の圧があった。今回こそは授かりたい、という熱意。一方で、それが叶わなかった絶望。両方の気持ちが塊となって、ひしめき合っている感じだった。

私もここに飛び込むのだ。苦しいかもしれない…けど、それぐらい本気なんだ。と、改めて気合いを入れ直して受診票に記入を始めた。

初回は、血液や尿を採って、身体の機能面や抗体等を諸々検査をした。もちろん、旦那も検査を受けた。(旦那の協力が得られなくて悩んでいる知人もいる。これもなかなか難しい問題だ。)

数日後、結果が出た。私も旦那も身体の機能に問題なかった。
この結果には嬉しさ半分困惑半分といったところだった。なぜ妊娠できないのか、理由が明確に分からなかったからだ。
しかし、お医者さんはサラッと「原因不明は意外と多いですよ、ペース早めに進めた方がいいけど、(この理由は追々)まずはタイミング法からやりましょう。」と言った。

ということで、我々夫婦はタイミング法から取り組むことになった。



※妊活の話は回想録です。




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