空想短編📚不思議語りの人
僕はある日、草原を歩いていると
トンネルを見つけた、
トンネルの中からキレイな女の人が歩いて来た
「こんにちは。私は人生の秘密を知っているものです。」
誰だ、新手の詐欺師か?
「あの、お金はありません。」
「そんなものは入りません。」
そう言うと神妙な顔で話し出した
「一日はトンネルに入って何かをやって
そして出口から出て
夢で遊んで
また違うトンネルに入って
また、トンネルから出て遊んで
それを忘れて
過去も薄っすらとした記憶になって
またトンネルで何かをして
終わると
そこから出て夢を見て
また一日が始まってトンネルに入って
何かして
その繰り返しなのよ。」
そう言うとぱっと消えてしまった。
僕は呟いた。
「ちぇ、人生ってつまらないなあ。」
読んでいただいてありがとうございました🍀