間も無く提出期限、提出期限。お出口は見つかりません。

気づいたら電車にいた。雨が降る様な電車の速度とは裏腹に、車内のWi-Fiは快適とはいえない。そんなことに文句を言いながら、時間内提出ができないことを悟り諦める。
次の仕事に取り掛かる前にふと開いたスマホ。大量生産されるストーリーを、流さずに見た今日の僕に感謝する。

『少し時間が空く。本は興味がないが、見つけた古本屋で時間を潰す。』

こんな時間の使い方は今までしたことがなかった。特に深い意味や意志はなく、読み始めたノート。やっぱり文字を書くのが上手いなと感じた。

コーヒーが飲みたくなった。電車を降りカフェを探す。道中に見つけた古本屋、今まで行ったことがないその門の扉を軽くこつく。気づくと集合時間になっていた。

よくクリエイターは、誰かの行動を変えてこそ一人前、なんて言われるが本当だろうか。これが本当だとすれば、彼はすでに一人前なのかもしれない。

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