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【無神戦記】先行防衛先制攻撃【RPG】


――血界祭壇。


大国の呪いの法定式。
理力あふれるエルフの民、エルフ姫の生贄。
そして拉致された日本人の犠牲によって完成する虐殺の法。
世を呪い焼く虐殺の法――大量破壊兵器が発射される。
放たれれば甚大な被害を世界と日本に及ぼす。
完成する前に叩く。姫君の処刑生贄を止め、虐殺法を破壊する

守るべき地を日本へ放たれる殺戮兵器。
それが完成する前に叩く。

兵器が放たれたら無辜の民が死ぬ。
奴らの試し撃ちで既に何人もの民が倒れた。
戦争ができず、専守防衛に固執するだけの国ならば、放たれた兵器の前でただ人が死ぬのを待つしかないだろう。
だが今は違う。

――潰す。

エルフの民を支配から解き放つことは、ただの善行ではない。彼らの理力を奪い、虐殺兵器の完成を目論む魔大国の野望を打ち砕くために、私たちはエルフの地を解放する。これは、エルフ姫を救うための戦いであると同時に、日本を守るための戦いでもあった。

「平和」とは、本質的に矛盾を抱えた概念。戦争の回避を目指すはずの平和が、時に攻撃という手段を通じて初めて実現される場合がある。これは倫理的には困難な命題だが、現実の戦場では避けられない判断でもあった。

敗戦後の日本は、専守防衛の原則を掲げ、戦争を「させない」「させられない」体制に重きを置いていた。しかし、この原則は時に、敵の暴力的な意志を過小評価し、結果として防衛の限界を招いた。

一億総殺の超越戦後、全てが変わった。
大量破壊兵器が完成するまで静観する選択肢は、もはや存在しない。敵の攻撃意思が明白であり、それが実行されれば甚大な被害が確実視される現実が叩きつけられた。

蒼生大和の盟主にとって、敵の大量破壊兵器の完成を許すことは、未来の無数の命を奪う結果を容認するに等しい。
魔大国の呪いの法定式――それは無辜の命を犠牲にした暴虐の象徴であり、さらに言えば、敵の冷徹な暴力の意思を明確に示す証でもあった。

先制攻撃先守防衛

一億総殺を止めた神の日、宣戦布告の時。
草薙悠弥が宣言した通り。

戦うという事だ


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