コミュニティ小話~チームで成果を出すための成功循環モデル
現在、コミュニティマネージャー養成講座、通称・コミュマネゼミにて、絶賛、コミュニティに関するあれこれを調べたり考えたりしておりますので、積極的にアウトプットしていきたいと思っている次第です。
初回はダニエル・キムの成功循環モデルについて です。
ダニエル・キムの成功循環モデルとは?
職場における仕事において、あるいは学生の部活動やサークル活動において、チームとして結果を出すことを求められる機会は少なくありません。
どうすれば、より良い結果が出せるのか?
チームがより成果を発揮できるようになるのか?
実際にチームマネジメントをする日本全国の会社のマネージャー職の皆様が多く頭を抱えている悩みかと思います。
そんな問いを解決する理論として、「関係の質」に注目をし、体系化したのが、であるダニエル・キム氏の成功循環モデルです。
この成功循環モデルでは組織を以下の4つの要素で捉えます。
①関係の質、②思考の質、③行動の質、④結果の質
良い関係性の築けたチームであるほどに、
メンバーに対する信頼や会話を通じて、気づきや新たなアイデアに繋がり、
その結果、積極的に挑戦出来たり、助け合いが生まれたり・・・
そしてその行動によって、結果が出ます。
すると更に関係性が良くなって、一層、チームのことを考えるようになる
一方で、厳しすぎるノルマが存在すると
その達成の為にチーム内での対立や押し付け合いなどが発生、
次第にメンバー一人ひとりが受け身になったり、そもそも行動しようと思わなくなったり、そうすると当然ながら、結果としても結び付きにくくなる。
このように、まず関係性の質が高まれば、次第に思考の質や行動の質が高まり、結果にも結び付きやすくなる。
以上が、ダニエル・キム氏の成功循環モデルです。
成功循環モデルから考える
さて、このダニエル・キム氏の成功循環モデルに対し、反論や疑問を加えながら、もう少しだけ深掘り出来たらと思います。
一つは「関係性の質」に関して、どうしても風通しの良さや信頼感といった形で語られがちな印象がありますが、「関係性の質として何を求めるか?は、組織によっても異なるのでは?」という率直な感想です。
例えば、学生スポーツの強豪校を思い浮かべてみます。
個々に対する信頼感があって皆仲良し・・・という環境というよりは、
厳しいレギュラー争いの中でしのぎを削って、実力を身に着け、どうにかレギュラーを勝ち取る。そして、レギュラーになった以上、レギュラーになれなかった他の人たちの思いをも背負って、自分の学校を背負って試合に出場し、そうして結果を出していく・・・
以上のような関係性で構築されているかと思います。
この一連の流れにも確かに「関係性の質」があり、思考、そして行動によって、結果が伴っていく・・・という成功の循環を辿っていると言えます。
どういった状態が「関係性の質が高い」といえるのか?は、
そのチームの性質や集まるメンバーによって異なるのではないでしょうか?
例えば、先ほどの強豪校の事例においては、ある競技で日本一を目指すという大義名分があるからこそ、それを目指すメンバーが集まり、競技の性質上、皆が出られるわけではないので、出場機会を巡ってチーム内で争うことは当然のことで、その上で大義を達成し得る強さを得られることが
結果的に「関係性の質の高さ」に繋がるかもしれない。
そう考えるとそのチームが何を目指すのか?という方向性が、
そのチームの求める関係性の質を示す重要なファクターかもしれません。
もう一つは、「関係性の質を高めるのが簡単じゃない!」という話です。
良い関係性を築くことで会話や信頼が生まれるとは言っても、じゃあどうやってその関係性を築くのか?
また、結果を出した先に更により良い関係性を作り上げていく為には何を目指してどういった取組みをするべきなのか?
直したくとも、そこがわからないから何も変わらずに停滞したり、かえって悪い循環に陥ったり。そもそも、関係性の質を簡単に高められるのであれば、誰しもが理想の成果を得られるはずです。
この「関係性の質を高める」為の方法やアイデアは、まだまだ知られていないからこそ、求められており、ニーズもある。
だからこそ、コミュニティマネージャーという職種も必要とされていると言い切れるのかもしれません。皆様も集団の取り組みに限界や課題を感じたら、周りのコミュニティマネージャーに御相談してみてはいかがでしょうか?
私も「関係性の質を高める」術をより幅広く、高品質に提供できるよう精進していきたいと思います!
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