麻と陰陽五行論 3 〜法律で対極に分断された植物〜

2024年7月26日 18:02

私は

日本の国草は？

と
もし問われたら
迷わず「大麻草」と答えます。

そのイメージとして
神宮大麻、祓い清め、神の依代、祈り、薬草、繊維、七味唐辛子、麻紋様などがすぐに浮かびます。

大麻は日本人の精神（神事）と衣食住を支える農作物として身近に存在していました。

大麻草の歴史

は一万年以上前にも遡り
稲作よりも古いことがわかっています。

太平洋戦争敗戦後の1948年に
ＧＨＱの主導で
大麻取締法が公布されました。

戦後復興に伴う大麻繊維の需要が急増し
1954年に大麻栽培免許取得者は
約3万7千人とピークを迎えます。

しかし、生活様式の急激な変化や化学繊維の普及が進んだことに加えて

1961年に「麻薬に関する単一条約」が国連で採択され、大麻が麻薬に指定されたことから

一気に世界的に大麻への規制圧力が高まりました。

日本にもその影響が波及し
大麻農家の保護を目的として制定された大麻取締法が急速に「違法な薬物」を取り締まる法律にすり変わりました。

一万年以上前から日本人を支えてきた「国草」であることを多くの日本人は忘れ去り
取り締まりと駆除の対象となっています。

今や大麻栽培者数は25人（2022年）です。

分断された大麻

添付させていただいた図は

本間義幸先生の著書
大麻ー祈りの秘宝
第２章　分断された大麻
56ページに掲載されています。

本間先生が本文中にも書かれていますが
大麻草という１つの有機体を
部位によって

花穂や葉には
陶酔作用があるとされるＴＨＣ（テトラヒドロカンナビノール）が多く含まれるので
所持や譲渡すると犯罪となり逮捕。

茎から表皮の部分を剥がし精製した
精麻は注連縄や鈴緒、大幣、横綱など神事になくてはならない神具の一つであり、
大嘗祭では大麻繊維で織られた麁服（あらたえ）という神御衣を奉る。

大麻繊維で織られた衣料品（大麻繊維は、ヘンプもしくは指定外繊維などと表示され、よく見る麻製と表示される衣料品はリネン＝亜麻やラミー＝苧麻という大麻とは別の植物から織られた繊維）を着る。

繊維を採り終えた茎は住宅建材や麻幹（おがら）としてお盆の迎え火や送り火に使われる。

種子はヘンプオイルや麻の実、麻子仁（漢方薬。緩い下剤として処方されることが多い）
など

逮捕　と　神の依代など

正に

悪　と　善

極端と極端に分断されています。

悪（逮捕、駆除）の対象

となっているのは、

100種類以上存在することがわかっている
大麻草に含まれるカンナビノイドという生理活性物質の中のＴＨＣのみ。

たくさんの有用性が
たくさんの善があるにもかかわらず

ＴＨＣの含有の有無（大麻草の品種や個体によってさまざま）に関係なく

ＴＨＣを含むかもしれないという理由だけで

「ダメ。ゼッタイ。」と
言われ続けている大麻。

ＧＨＱが発端とはいえ
現在の厚生労働省を中心に普及されていれる
大麻に対するネガティブな誤情報と多くの国民の理解や言動は

長所をたくさん持つ
有名人や知らない他人の
失敗や落ち度に対する過剰な言動にとても似ているように感じます。

ＴＨＣをはじめとする

カンナビノイドに対しての研究

は海外で盛んに行われています。

精神陶酔作用に注目され麻薬であるとされていますが、

痛みの緩和や吐き気や痙攣の抑制、食欲の増進などの効用も科学的に証明されており

イギリスのGW製薬により開発されたサティベックス（ナビキシモルス）というＴＨＣとＣＢＤ（カンナビジオール）が約１：１の割合で含有されている口腔用スプレーは
多発性硬化症の神経因性疼痛や痙縮の緩和に用いられ

イギリスやヨーロッパ各国、カナダ、イスラエル、ブラジル、コロンビア、チリ、ニュージーランドなどで承認されています。

最も多い副作用（10人に1人以上の割合で発症）は、めまいや疲労感。

ＴＨＣが含有されているのですが
サティベックスによって精神が「ハイ」になることは基本的にないようです。

これはＣＢＤがほぼ同量含まれているからで

大麻草に含まれるＴＨＣやＣＢＤをはじめとする百種類以上のカンナビノイドが、
不眠や疼痛、吐き気、抗てんかん作用、免疫調整作用、抗炎症などに対して相乗効果を持つことが確認されています。
これをアントラージュ（取り巻き）効果といいます。

現在、日本においては当然のごとく
サティベックスの処方を受けることができません。

しかし、

昨年（2023年）12月に

大麻取締法が改正

され

大麻草栽培規制法（大麻草の栽培の規制に関する法律）となり

施行を目前に控えています。

前述した
大麻草を部位（花穂や葉など）で規制していたのを
成分（ＴＨＣ）での規制となり、

栽培者免許も第一種と第二種に区分されます。

また、大麻取締法第四条の撤廃により
医師が処方箋を出せるようになり
抗てんかん作用を有する高濃度ＣＢＤ製剤エピディオレックス（GW製薬）の国内使用が可能となる予定です。

今法律改正により大麻は麻薬とみなされることになり大麻及びＴＨＣについては、
麻薬及び向精神薬取締法における麻薬の一つとして、適正に管理、流通及び施用（疾病治療の目的での使用）が認められることになります。

大麻取締法第四条のために
誰にも認められなかった大麻の医薬的な施用が
法律の改正により可能となる扉が開こうとしていることは議論や国内での研究が進む第一歩となるのではないかと思います。

しかし、

大麻取締法の改正による大きな影響

もあります。

現行では許容されていたＣＢＤ製品（オイルなど）の多くが販売継続できなくなるのではないかと言われています。

現在日本で流通しているＣＢＤ製品にも微量なＴＨＣが含まれており（抽出するとどうしても検出される）その濃度は0.02%ほどのものが一般的です。

なお、日本政府はヘンプ（産業用大麻）のＴＨＣ上限値を「0.3%」に提案していますが、

問題は加工製品のＴＨＣ上限値が極めて厳しいもので提案されているところであり
具体的な製品ごとの上限値は以下の通りです。

オイル製品: 10ppm（0.001%）
飲料製品: 0.1ppm（0.00001%）
その他の製品: 1ppm（0.0001%）

無茶苦茶厳しい、、、＿|￣|○

食品として流通しているＣＢＤ製品を使用することによって、体調管理の役に立てている人は多くいます。

これまでに広く流通しているにもかかわらず、特に健康被害等の報告は出ていません。

それにもかかわらず厚生労働省のＴＨＣ上限値が採用されると、ＣＢＤ製品を健康管理に役立てていた人たちが健康被害を被ることとなり、大きな問題に発展しかねません。

規則（ルール）は何のために

あるのでしょうか。

日本弁護士連合会の
日弁連子どもページでは、

「みんなが安全で平和に暮らしていくため」にルールが必要だと説明されています。

そして、

ルールは皆んなで話し合って決めるものだけれども国、都道府県、市区町村単位になると選挙で代表を皆で選び、必要な法律や規則が決められていくとも説明されています。

https://www.nichibenren.or.jp/kodomo.html

みんなが安全で平和に暮らしていくために

私1人ではどうしようもないことかもしれませんが、

私には関係ない。
知らないからどうでもよい。
変わらないからどうでもよい。

などとは思いません。

まず、
私自身、
家族やご縁のある人が

安全で平和に暮らしていくために

調べることは調べ
言動を整えていく。

１つの現象や有機体が
極と極に分断されているという

真理を知ろうとせず
現実についての根深い部分での
誤解をしたままにして気がつかないことを

仏教では無明（むみょう）といい
苦や不健康の根源と考えられています。

大麻草は、
今や日本国民分断の象徴であるといえます。

ここに、

理不尽と矛盾が観えているでしょうか。

国民を誤解させたまま

政治や慣習に当たり前のように
溶け込ませた

時の権力者による誤用が
陰陽論にもあります。

このまま書くにはあまりにも長いですので
次回にさせていただきます。

お読みいただきありがとうございました。
🙏😊

《大麻の祓い清めを学べる講座》

個々人が日常で実践できる
大麻の祓い清めを

一社）日本燦々が開講している

・大麻飾り職人養成講座
https://www.taima-kazari.com/?mode=cate&cbid=1779659&csid=0

・大麻祓い清め術講座
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でお伝えしています。

引き続き
ブログ形式で

麻と陰陽五行論について
まとめて行きますが

皆さまにイメージしやすい内容にしていきたいと考えております。

麻と陰陽五行論に関連する事柄で
ご質問などございましたら
お気軽にメッセージいただけると嬉しいです。
😊🙏

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