英語“を”読む〜上級者向けの英語学習法〜
はじめに〜自己紹介〜
わたしの経歴を簡単に紹介します。大学は教育学部英語英文学専修で言語学を専攻しました。大学院は外部受験して科学哲学を研究しました。英語科教員免許を持っています。学生時代はTAとして学部1、2年生の英作文(アカデミック・ライティング)の添削指導にも携わっていました。また院生時代にはマンガやアニメ物販イベントの逐次通訳のアルバイトをしていました。
ただ、もともと英語が得意かと言われると得意ではありません。いまも得意ではありません。好きだから英語を頑張った人間です。ちなみに中学時代の英語の成績は2、3でした。
本記事の目的
自分の経験を踏まえて上級者向けの英語学習法を紹介します。今回はリーディングです。
上級者になればなるほど、“英語を読む”から“英語で読む”にシフトします。わたしの場合、学術雑誌(journal)から自分の関心のあるテーマを学ぶために英語で論文を読みます。また通訳では、アニメやマンガの知識が必要なため外国語で関連書籍や記事を読みます。たとえば、大人気の『ポケモン』を例に取ると、わたしはポケモンをゲームボーイからプレイしていたのでかなりポケモンの名前を覚えています。しかし、それは日本語で覚えているということで、英語の場合には「リザードン」は「Charizard」と固有名詞一つとっても異なるため、馴染みのある作品でも英語で資料を読むことは必須です。
前置きが長くなりましたが、英語を使えるようになると次第に外国語を読む意識が希薄となります。それは素晴らしいことですが、母語と外国語という区別があるように、外国語はどこまでも外国語です。日本語が母語の人は、英語をいくら流暢に使えるようになってもそれが母語になることはありません。だからこそ、いくら語学力を身につけても、外国語を外国語として学び続けることが必要なのです。
先に断っておくと、パラグラフ・リーディングやスラッシュ・リーディングなどのテクニカルなものを本記事では紹介しません。もっと基本でも盲点となる箇所を押さえる内容です。本記事では、読むという行為をミクロなレベルで解説します。
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