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肉布団に徹する

今私は肉布団に徹している。

そう書くと「頭がおかしいなコイツ」いう目で見る人がいると思うが、もうちょっと読んでほしい(ページを閉じないで!)。

膝で猫が寝ているのである。
つまり今私は、“猫用の”肉布団になっているのだ。

猫を飼ったことがある方には共感してもらえると思うが、猫と布団で一緒に寝たり、寝ている猫を膝に乗せるのはとても気を使う。

人間がモゾモゾモゾモゾ動けば、猫は居心地が悪くなって逃げてしまう。
気まぐれな猫ちゃんがせっかくくっ付いて来てくれたのに!動いてなるものか!!と体が一切の無駄な動きをしないよう、呼吸まで緊張するのだ。

「私は肉布団。私は猫ちゃんの肉布団。」
そう自分に言い聞かせ、猫ちゃんの安眠を守ることに徹する。


猫が自ら人の近くでくつろぎ出した時、人間は身動きが取れない魔法にかかる。それは幸せな魔法。
しかも猫好きほど、その効き目はテキメンだ。


猫が降りた後、魔法はたちどころに消える。
そして足が痺れたり、節々が痛くなる。
「寝すぎだぞー」
などと少し恨めしい声で言ったりしながら、その顔はにやけているのだ。

…そんな私を周りで見ている人は、この文章を読んだ猫嫌いな方は、さぞ私を気色悪いと思うだろう。

それでも構わない。
幸せだから!!!

#猫 #エッセイ #日記

写真は実際に猫をのせていた時のものです。

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