インドネシアで音楽と音響の技術革新が起きているかもしれない件について

以前も紹介したインドネシアpop、2023年のジャカルタでのあるJazz festivalでのライブですが、1959年生まれで現役では一番年齢が高い一人のVina Panduwinataが、デビューのころから40年間歌っている歌を歌い、CDにあるような高音の綺麗な声はもう出ないけれど、audienceが歌って補い、Vinaとaudienceの間の深い共感があって、長い間感動を与え続けてくれたVinaへrespectを捧げているような曲と思います

インドネシアのライブは、2,000人くらいと小さくaudienceがよく一緒に合唱しています。イオンモールの中の広場とか音楽に適していそうにないところも会場になっています

このライブではバックで車が走っていて、うるさいはずのバイクも通っていますが、その音は全く聞こえません。audienceの声もささやきで盛り上がっていることはわかりますが、騒音という感じではありません。そしてVinaとaudienceの歌によって印象的な曲になっています

多分騒音も大きい会場で、楽器の音、Vinaとaudienceの声をうまく拾い、ミキシングして、会場にいる人に綺麗に聞こえ、配信でも綺麗に聞こえるようにしていると思います。ギター、ベース、ドラムス、キーボードのシンプルなバンドの演奏は確かです。そこでaudienceが歌に上手く入れるのは、今どのような音が出ているかわかっているからだと思います。これまでのライブは大音響で圧倒するような演奏だったと思います。それがインドネシアの「合唱」の文化の中で、音楽をより音楽らしくする、音楽と音響の技術革新が起こっているかもしれないと思います

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