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インドネシアpop、LyoraとZivaのデュエットのライブはDia Milikkuの最高の作品

Dia Milikkuは、15年くらい前にYovie Widiantoのグループが発表した曲で、その時のMVでは三人くらいの男子が一人の女子にアピールするという歌でしたが、インドネシアのトッププレイヤーが個性とハーモニーを表現する曲になっています

Billiongs Song Concert Yovie Widianto 2023でのLyodraとZivaのデュエットはこれまでで最高の作品になっていると思います。一人がヴァース1を、もう一人がヴァース2を歌って、一緒にコーラスするのが普通のデュエットのスタイルですが、LyodraとZivaのデュエットは、ストーリーの中で会話をするように、4小節あるいはそれより短いくらいで交代に歌い、一緒にブリッジを歌ったあとのコーラスオーバートーンの部分は、それぞれの自由でパワフルなアドリブ、クラシックでいうカデンツァみたいになっています

インドネシアではよく聴衆が一緒に歌っていますが、よく聞くと、LyodraもZivaもアドリブしていて聴衆だけがメインメロディーを歌っていて、LyodraとZivaと聴衆とで作品になっているところがあります

ZivaがメインでLyodraがサポートの構成ですが、それぞれの魅力が最高に発揮されています

Zivaの歌には時々、ドラマティックブレイクと言うそうですが、歌わないところ、無音の瞬間があります。歌がとても素晴らしいので、無音の部分も一つの表現になっています。歌舞伎の「みえ」みたいなところもあります。二人の歌が一瞬止まってメロディーが聴衆に渡されるところが印象的ですし、Lyodraとのシームレスで感動的な受け渡しが演出されています

カデンツァの途中に演歌のこぶしみたいのがあります。Zivaはライブで日本語の単語を言うこともあり、J-Popも聞いていると思いますが、多分一度聞いたら覚えてしまうような才能の持ち主だと思います

公式の音源はなく、audienceのMVは、LyodraとZivaのどちらのファンかによってどちらを大きく映していたりがあったり、クオリティも良くありませんが、いくつもアップされているのはこの曲が忘れ難いものになっているからと思います。ラン、カデンツァが成功した時にバンドのメンバーが白い歯を見せて満足感を表しているところも見えています


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