第70回 角川短歌賞 予選通過作品
連作50首「いりおもてうら」より
掲載分4首(「角川短歌」2024年11月号)
自転車を貪っている ジャングルの蔓が通学路に垂れ下がる
黒糖のソフトクリームを巻く日々に縄文土器の渦を想えり
クワズイモの葉を傘にして少年が精霊のごと跳ねつつ駆ける
いりおもてうらのない島おうちにも胸にも鍵をかけなくなりぬ
連作50首「いりおもてうら」より
掲載分4首(「角川短歌」2024年11月号)
自転車を貪っている ジャングルの蔓が通学路に垂れ下がる
黒糖のソフトクリームを巻く日々に縄文土器の渦を想えり
クワズイモの葉を傘にして少年が精霊のごと跳ねつつ駆ける
いりおもてうらのない島おうちにも胸にも鍵をかけなくなりぬ