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『サマスペ!』創作の舞台裏⑰ 最終話に隠した小説のタイトルは?

『サマスペ!』は青春エンタメ小説のつもりで書いてきました。
最終話には、私の大好きな青春小説のタイトルをふたつ隠してあります。
お気づきになったでしょうか?

 最終話のちょうど真ん中の辺り、旗持ちは由里、全員が伴走で桜島を望む城山展望台に向けてスタートする場面です。

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悠介の脳裏に太宰府駅が蘇る。あの日、悠介はわけもわからずに全力でダッシュした。
 十日の間に起きたことが次々に頭の中に浮かんでは消える。

 その時、熱気を払うように風が強く吹いた
 サマスペは今、一瞬の風のように過ぎ去ろうとしている。

「行くぞ。サマスペ、最終日午後。九州縦断のゴール、城山展望台に向けてスタートだ」
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『風が強く吹いている』三浦しおんさん
『一瞬の風になれ』佐藤多佳子さん

 若い頃に夢中で読んだ本です。『サマスペ!』はマラソンでも短距離走の話でもないのですが、書いていてこの二作品がたびたび思い浮かびました。

 読んできた小説がその作家をつくるそうですから、『サマスペ!』の中に何か通じるものがあるかもしれません。

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