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起承転結の起がつまらない
第28回日本ミステリー文学大賞新人賞、最終選考候補作が発表されました。
予選委員の杉江松恋さんが「起承転結の起がつまらない」作品が多いというコメントをしています。ぜひリンクした全文を読んでほしいのですが、私はやはりこういう基本に立ち返ることが大切なんだと思いました。
いろんな仕掛けやトリックを作っても、物語の冒頭にインパクトをつくらないと読み進めてもらえない。他のことに注力するよりも、まずこの「起」を魅力的に作ること。
当たり前なのだけれどついつい、それが難しくて逃げてしまう。忘れたふりをしてしまう。
中盤のひねりもラストのどんでん返しも必要だけれど、まず冒頭のつかみなのです。
それはプロの小説でも新人賞の応募作でも同じ真理なのだと思います。
私は新人賞や文学賞の選評はできるだけ目を通すようにしています。
小説をたくさん読み、その面白さと欠点をわかりやすく抽出して表現できる選者のコメントは とても参考になるのです。新人賞を目指している人には、お薦めします。
以前、こんな記事も書きました。
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