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電子レンジ買ったら

ゼロとゼロとゼロ。誰もいない。石を投げても音すらしない。地球に空いた穴、宇宙に開いた穴。君一人消えただけなのに、僕は万有引力乗り越えてブラックホールになったみたい。ワームホールの完成。行き先不明それで良ければご自由に。

イチョウ並木の帰り道、こっちを見上げて話す君の頬に触れたくて不意に動きそうになる僕の手の主導権握りゲームをしてたから君の友達の話しなんて覚えてないし、フライドポテト食べる君のおしゃべりな唇が油のせいでテカテカと店内の照明で反射するから、飛んで火にいる夏の虫のように、ただもうその光の中に飛び込みたい虫としての僕と人間としての矜持が夕方午後5時のマクドナルドで熾烈な争い繰り広げてたせいで、君の好きなバンドなんか知らない。

髪と手と声と唇と胸と揺れるスカート触れられなかった君の全部が宇宙の向こう側に吸い込まれて僕と一緒にこの惑星から消えていってしまうんだね。


世界線戻して。










またもや藤井風さん。

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