令和のみんなのうた
(これTKじゃない?)
凛として時雨も好きだし、TKのソロ曲も好きな曲が多い。だから車のオーディオのスピーカーからTKの声が聞こえてきたってなんらおかしな事ではないのだけれど、でもそれは私のスマホから再生される場合に於いてはだ。
平日の夕方、子供の公文行くもんに行くための車内でTKのつんざくようなな歌声が聞こえてきたのは、私のスマホからの音では無かった。
夕方の16時の5分前に聞こえて来たTKの歌声。
それはあの某公共放送のから流れてて来た。
夕方16時の5分前。
みんなのうた
(みんなのうたでTKって何?
どゆこと?)
5歳くらいまでは日常的に良く見聞きしていたとは思う。
みんなのうた。
私の子供の頃のお母さんと一緒はにこにこぷんといってピッコロとかポロリが在籍していた。みゆきお姉さんとおさむお兄さんで、その後に必ずみんなのうただったように思う。
朝と夕、番組と番組の合間に子供のための歌を2曲流す枠というそんな認識。
『コンピューターおばあちゃん』
とか
『ホネホネロック』
とか
みんなのうたのメインのターゲット層だった頃の記憶の中の歌はこんなもんだ。
『おっぱいがいっぱい』
なんてのもあった、確かにおっぱいいっぱい浮かんでいた。
まさに昭和生まれなラインナップ。
もちろん最近では人気アーティストがみんなの歌に曲を作っているのも知ってはいた。
知ってはいた。
けど。
TKか。
from凛として時雨だ。
Telecastic fake show
の時雨のTK。
タイアップ曲もチェーンソーマンにグールに人外の者が多いTK。
そのTKがみんなのうたを歌う。
両者の間にはどれだけ長い時間をかけたとしてもたどり着くルートは存在していないように思えたが、そうではないようだ。
ナビのモニターの画面から曲が聴こえてきた瞬間はまさに世も末だなというくらいには衝撃を受けた。
でもよくよく曲を聞いてみると、子供のアマノジャクなぐちゃぐちゃな気持ちを表現した歌のようだった。アマノジャクを逆さまに言うと呪文ぽい。
逆さまな気持ちとそうせざる得ない子供の選択肢の少ない中での懸命の戦略というもどかしさが凝縮されたような歌でもあった。
うまく伝えられないムシャクシャな子供の感情とは確かに親に対する反骨精神の現れでありロックかもしれないし子供の隠れた胸の内とTKの世界観の親和性は高いのかもしれない。
みんなの歌とTKという自分の中で繋がらない両者の繋がりを見出そうと懸命に考える。
曲を聞いた子供の反応はとても良かった。
「この曲格好良いね」
早速縦ノリで聞いている。
8歳でTKか。
子供によっては3歳とか0歳だってあり得る。
早ぇな。
某公共放送さんがどういう了見かさっぱり分からないがアニメの出来の良さも手伝って子供の脳内にはすっかりTKが侵食している。
ロックンロール早期教育無色の君をバッチリ調教君蝶の浮かぶ水槽の中で何色にでもなればいい何処へでも羽ばたけばいいよ…。
そんな風に子供がTK降臨による洗礼を受けたのが去年の年の暮の出来事で、それ以後普段の10倍増しくらいで我が家にTKの曲が溢れるようになった。
みんなのうた
攻めてるな。
『おまじない』
もいい曲だった。