プロジェクトソイルの効果
ASP方式の低床であり、濾過材であるプロジェクトソイル。
お水がキレイになる効果があるといわれても、お魚や水草にどんなメリットがあるのかわからないですよね。
プロジェクトソイルには、3つの効果があります。
本記事では、お店で使って実感しているプロジェクトソイルの効果をくわしく解説します。
プロジェクトソイルについて、疑問に思っていたことが解決できれば幸いです。
プロジェクトソイルとは
天然の土壌を原料にして作られた、ろ過する低床。
活性炭のように汚れをとったり、アンモニアを分解するろ過バクテリアを大量に定着させたりできるのです。
なぜかというと、プロジェクトソイルは焼結製法とよばれる特殊な方法で、加工されたからです。
焼結製法とは、粉状の土壌を焼き固める方法。
粉状の土壌を焼き固めて結合させると、微細な隙間をもった粒(多孔質)ができあがります。
この多孔質な粒(ソイル)が、水を透明にする秘密なのですよ。
水がピカピカになる理由
上述のとおり、プロジェクトソイルは焼結製法によって作られた土壌の粒。
超微細な穴が無数にある粒なので、水をキレイにします。
その理由は、汚れ分子を微細な穴にひっかけるからです。
黄ばみや濁りは、ちいさな分子の集まり。これらが、ソイルの微細な穴にひっかかるので、ピカっと透明な水になるのですよ。
コケが発生しにくい理由
プロジェクトソイルは、水槽に発生するコケを抑制する効果もあります。
コケの原因物質として飼育者を悩ませるのが、お魚の餌や排泄物から出てくる「リン酸」。
プロジェクトソイルがコケを抑制できる理由は、「リン酸」を吸着して固定化できるからです。
ソイルの原料である土壌には、カルシウムやアルミニウム、鉄などの鉱物が含まれています。
これらは粘土鉱物ともよばれており、リン酸と結合するのですよ。
結合すると水中に溶解されなくなるので、コケが養分として利用吸収できなくなります。
抑制効果は徐々に薄くなりますが、プロジェクトソイルにはコケの発生を抑えることができます。
水質を弱酸性の軟水にする
プロジェクトソイルは、水道水をお魚が暮らしやすい水質(弱酸性の軟水)にする効果もあります。
これは水道水に含まれるアルカリ成分(カルシウムなど)をソイルが吸着するからです。
土壌の粒子はマイナス電荷が帯びています(帯電とよばれる)。
水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムは、プラス電荷をもっており、静電気的な引力で土壌にくっつきます。磁石のプラスマイナスのイメージですね。
水の中に含まれるカルシウム、マグネシウムの濃度が下がるので、水質が弱酸性の軟水になるのですよ。
また、お魚にとって有害物質であるアンモニウムもプラス電荷をもっているので、くっつけて無害化にします。
弱酸性の軟水を好むお魚たち
ネオンテトラ
カージナルテトラ
アカヒレ
コリドラス
オトシンクルス
ラミーノーズテトラ
エンゼルフィッシュ
ベタ
アフリカンランプアイ
ラスボラエスペイ
プリステラ
ファイヤーテトラ
ミナミヌマエビ
ヤマトヌマエビ
レッドビーシュリンプ
まとめ
プロジェクトソイルは、アクアリウムをはじめる人がつまずきやすい問題を解決した「濾過する低床」です。
右も左もわからない状態で、ネオンテトラを飼ってみたいと思ったら低床にプロジェクトソイルを使ってみてください。
グッピー、プラティ、日本のメダカ、金魚など、弱アルカリ性を好むお魚を飼育する場合は、「プロジェクトソイル7.2」、「プロジェクトソイルめだか」をお選びください。
プロジェクトソイルの能力を最大化させるには、「プロジェクトフィルター」を使った底面ろ過(ASP方式)がおすすめです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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