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スナモ店の完成型セットを解説

・友人からメダカをもらった
・川遊びで、お魚をつかまえた
・お祭りで、金魚をすくってきた

こんなとき、なにから揃えたらよいのか悩んでしまいますよね。

完成型セットは、お魚を飼うときに必要な
・水槽
・ろ過システム(ASP方式)

このふたつが、そろっています。
組み立て済みだから、お魚の飼育がすぐにスタートできますよ。

この記事では、完成型セットの気になる点を解説しています。ぜひ参考にしてください。


ASP方式とは


半年から1年、大がかりな水換えをしなくても、お魚が飼える「ろ過方式」です。

低床の土(プロジェクトソイル)が、お魚の排泄物やゴミから出る、アンモニウムを吸着するからです。

ソイルの粒を拡大したイメージ図

プロジェクトソイルは、水道水のミネラルを集めるように吸着し、バランスを整えます。
生体と水草が暮らしやすい水質(弱酸性の軟水)に調節してくれるのですよ。

プロジェクトソイルの原料は、天然の土壌。有益なバクテリアが、たっぷり住み着きます。

微生物は、分解酵素を出して排泄物を細かくしている

バクテリアは、「にごり」や「ニオイ」の原因になる排泄物などを分解します。
食物連鎖のイメージで、水をキレイにしてくれるのですよ。

ASP方式のお世話


ASP方式、日々のお世話は2つ。
・餌やり
・足し水

1年に1回
・ソイルの交換

・餌やり


1日1回、数秒で食べ切る量の餌をあたえます。

胡椒ボトルを使って、餌やり

お魚の食べた餌が、底に残っていたら、スポイトやアミを使って取りだしてください。

自然と分解されるものの、餌の食べ残しは、バクテリアの処理に時間がかかるからです。

分解をおこなうバクテリアは、二酸化炭素を排出します。
水中の酸素がなくなっていくので、水質悪化をまねきます。
こうなると、余計なコケも出やすくなるのですよ。

・足し水


蒸発で減ってきた、水槽の水を継ぎ足すことです。

軽量カップで、水を継ぎ足しているところ

カルキ抜きを使った水道水を注ぎいれるだけです。

注意点は、水槽と同じ温度の水を入れることです。
お魚は変温動物です。冷たい水が入ってくると、体温が一気に下がり、体調を悪くします。

水がいきなり冷たくなると、驚いちゃいます!

ですので、常温になるまで待ってから、継ぎ足してあげましょう。

・ソイルの交換


半年から1年経過すると、濾過材である「プロジェクトソイル」が崩れてきます。

だんだんと、ソイルの粒がペースト状になってしまうのですよ。

潰れてしまったソイルは、弱酸性の軟水に調節する能力もなくなります。

水を浄化するバクテリアも暮らせなくなってしまうのですよ。

粒がくずれて、ドロドロになったソイル

そのため、ソイルの粒が崩れてきたタイミングで「プロジェクトソイル」だけを交換します。
あたらしいソイルになれば、今までと同じ効果が復活しますよ。

ソイルを丸交換するのは、なんだかむずかしそうだし、大変そう、と思いますよね。
そんなときは、当店の「ソイル交換サービス」をご検討ください。

完成型セットとは


当店スタッフが、ASP方式に必要な器具の組み立てを行い、「プロジェクトソイル」もひいた状態になっている水槽です。

※完成型セットは、微細な傷があるアウトレット水槽(未使用品)で製作しております。


後は「お水」を入れて、「エアーポンプ」の電源を入れれば完了です。

完成型セットに付属している「エアーポンプ」

「エアーポンプ」とは、「プロジェクトソイル」の中に埋まっている「プロジェクトフィルター」と白いチューブで接続された白い箱型のポンプです。
「ぶくぶくポンプ」とよばれることもありますよ。

エアーポンプは、水槽の外に置いて使用します。
電源を入れると空気が水槽内に送られます。

扇型の排出口から、泡がポコポコ出ていれば正常に作動していますよ。

完成型セットで飼える生き物


完成型セットは、下記のお魚たちを飼育できます。

・金魚(10cm未満まで)
・メダカ
・川魚(クチボソ、タナゴ)
・ザリガニ
・エビ
・熱帯魚(別売のヒーターが必要)

当店で大人気の「みゆきメダカ」

ただし、ちょっと注意が必要になる魚種もいますので、かいつまんで解説いたします。

・金魚

よく見かける金魚である「和金」は、大きくなる

今は小さくても、すくすくと大きく育ちます。
水も汚しやすいので、余裕のある水槽サイズを選びましょう。

砂利をついばむ金魚

また、体長10cm以上ある大きな金魚は、ソイルをほじくり返してしまうことがあります。
ソイルが崩れやすくなり、もう交換しなきゃダメだー、みたいな状況になってしまうのですよ。

もちろん、上記の対策方法はあります。
ここでは割愛いたしますので、スタッフまでお尋ねください。


熱帯魚(別売のヒーターが必要)

写真はカージナルテトラ

当店でも、25度設定のヒーターを使って泳がしています。
ネオンテトラやグッピーなど、キラキラした体色が人気のお魚たち。

このお魚たちは、丈夫で飼いやすいのですが、冷たい水は耐えられません。
なぜなら、年間を通して、20度以上はある環境で暮らしているからです。

だから完成型セットで熱帯魚を飼うときは、水を温めるヒーター(別売)が必要なのですよ。

ヒーターを使用している水槽

完成型セットの内容


・水槽

完成型セットの水槽は2種類あります。アウトレット水槽のため、安定供給がむずかしいからです。

ルノアール水槽

ルノアールとは、台座付きのオールガラス水槽

オシャレな台座仕様となっております。ガラス製の専用フタも付いていますよ。

ニューアール水槽

ニューアールは、台座が付いてません

シンプルだけど、やさしいデザインをしております。曲面加工がうつくしい。
ニューアールもガラス製の専用フタが付いていますよ。

・プロジェクトフィルター


格子状の底板は、ソイルの中に埋まる

格子状の底板部分が、プロジェクトソイルの中に埋まった状態で使用する循環装置。
水槽内のお水が、プロジェクトソイルの中に流れていきます。エアーポンプと接続されます。

・エアーポンプ(水心)


エアーポンプは、コンセントを使用する

シューっと空気を出すポンプのことです。
プロジェクトフィルターと接続して使います。

・逆止弁


エアーチューブから水が逆流する、万が一の事態を防ぐために装着されています。

・プロジェクトソイル


ASP方式のろ過を担う、天然の土壌。
天然の土をカチカチに焼きかため、粒状になるように加工されました。

そのため、時間が経つと崩れてしまいます。
プロジェクトソイルは、半年から1年を目安に、丸交換をしましょう。

・バイオバランス


水槽の掃除屋さん(バクテリア)が、ぎゅうぎゅうにつまった液体です。

バイオバランスには、有益な微生物(有機物分解菌)とその餌が含まれています。
2週間に1度、水槽に直接添加してください。

微生物は、水温や水質の変化で死滅してしまいます。
水槽の環境バランスを維持するために、バイオバランスは定期的に添加をしましょう。

別売りの商材で、必要なもの


・餌

当店のお魚たちに、あたえている「ごはん」を紹介します。
上を泳ぐ小さなお魚たちには、プロジェクトフードをあたえています。

プロジェクトフード

お店の金魚、ザリガニ、ドジョウ、エビには、「金魚王子フード沈下性」をあたえています。

金魚王子フード

下に沈む餌のため、ザリガニからドジョウまで、底に暮らすお魚たちにも、あたえることができますよ。

・カルキ抜き


CLC 希釈タイプ

水道水に使われている塩素を中和(除去)する液体です。

使用量は、水道水1リットルに対して、キャップ1杯。カルキは、すぐに中和されます。
水道水が冷たい季節は、常温に戻してから水槽に継ぎ足しましょう。

・水温計


水槽の温度管理をするために、用意しておきましょう。

水の中に沈めて使うタイプが、誤差もなくて正確です。
ヒーターを使っている場合、きちんと作動しているか、確認するためにも必要です。

・ヒーター(熱帯魚を飼育するのに必要)


お店で使用しているヒーター(プリセットオートAR)

上の写真のヒーターは、オート型です。26度の水温を自動で保ってくれますよ。

以上が完成型セットの解説になります。
ご不明な点は、スタッフまでお気軽にお尋ねください。

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