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プロジェクトフィルターSのブクブクが出なくなった【原因と解決方法】
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プロジェクトフィルターSをお使いの皆さまへ。
ブクブクの泡はしっかり出ていますか?
泡が出ないと、水槽内の酸素不足や水質悪化につながる可能性があります。主な原因は以下の2つです。
⒈プラストンの目詰まり
⒉エアーポンプの部品劣化
この記事では、プロジェクトフィルターSのブクブクが出なくなる原因を2つご紹介し、それぞれの解決方法についてもお話しします。
ブクブクの泡が減ると水質が悪化する理由
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ブクブクの泡が出ないと、プロジェクトソイルの浄化能力が十分に発揮されず、水が汚れてしまいます。
プロジェクトフィルターSは、空気の力を使って水を循環させる「リフトアップ」という仕組みを採用しています。
リフトアップは、水面に向かって浮かび上がる泡(水流)の力を利用しており、泡が多いほど効率よく水を循環させられます。
しかし、泡が出なくなるとリフトアップが機能しなくなり、水がソイルを通らなくなります。その結果、ソイルの浄化能力が低下してしまいます。
具体的な症状は、水が濁ったり、どんよりしたりします。
水中の酸素量も減少するため、魚たちにとっても苦しい状況になってしまうのですよ。
こうした状況を防ぐためにも、早めの対策が重要になります。
原因⒈ プラストンの目詰まり
プラストンとは、エアーポンプと透明なチューブで繋がった先端にある白い棒状の部品です。
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プラストンはプラスチック製で、壊れたり欠けたりしません。
その特徴は、泡が小さくて音が静かだから、快適に使える点です。
使い始めた時のプラストンは、真っ白です。
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使用を始めてから半年ほどで汚れやコケが付着し、真っ黒になってしまうことがあります。
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この状態を目詰まりとよびます。
泡が出る穴が塞がれてしまうので、ブクブクが出なくなるのですよ。
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ところで、漂白剤(ハイター)を使えば、プラストンがキレイになってブクブクを復活させられるのでは?と思う方もいるかもしれません。
実際にお店で試してみたところ、期待するほどの効果は得られませんでした。
漂白剤は表面の色を落とすだけで、目詰まりの原因となる汚れやゴミを取り除くことはできないようです。
そのため、プラストンが黒くなったら目詰まりのサインと考え、新品に交換するようにしましょう。
目詰まりしたプラストンをそのまま使い続けると、水槽内の環境に悪影響を与える可能性があります。
なるべく早めに交換するようにしましょう。
【解決方法】 プラストンを交換する
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プロジェクトフィルターSのプラストンを交換する手順をご紹介します。
まず、プロジェクトフィルターの透明パイプを片手でしっかりと握ります。できるだけ下の方、つまり底に近い部分を掴みます。
このとき、プレートを押し付けるように力を入れてください。
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次に、パイプの先端にある扇型の泡の吐き出し口をもう片方の手で掴みます。
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そして、ゆっくりと上に引っ張ってください。
この際、底面プレートが低床(ソイル)から浮き上がらないように気をつけることが大切です。
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透明パイプをしっかり握っておくことで、下の写真のように黒い底面プレートが低床から出てしまうのを防ぐことができますよ。
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古いプラストンを取り外し、新品に取り替えたら、チューブを透明パイプの中に戻してください。
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プラストンは低床に近い位置、つまり下の方にセットするようにしましょう。
扇型の吐き出し口を掴みながら、チューブを伸ばしたり縮めたりして、適切な長さに調節してください。
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原因⒉ エアーポンプのパーツが劣化している
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プラストンを新品に交換しても、ブクブクの泡が出ないことがあります。
エアーポンプが作動していれば、中の部品が劣化している可能性があります。
エアーポンプには空気弁としてダイヤフラムとよばれるゴム製の膜が使用されています。
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このダイヤフラムは、電気が流れることで左右の磁石が振動し、空気をシュッポシュッポと送り出す仕組みになっています。
これは、百均などで見かける浮き輪の空気入れ(ポンプ)と同じ原理です。
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しかし、このシュッポシュッポする部分であるダイヤフラムに小さな亀裂が入ると、エアーポンプから空気が出なくなってしまいます。
なぜなら、ゴムのクッション性や反発力が低下するからです。
エアーポンプのパーツを交換する
エアーポンプが正常に作動している場合、ダイヤフラムを交換すればブクブクが出るようになります。
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ダイヤフラムの交換手順を紹介します。
今回は、水作の水心シリーズのエアーポンプを例に説明します。このシリーズでは「交換ユニット」という商品名で販売されています。
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⒈ネジを外す
プラスドライバーで本体裏側の4つのネジを外します。すると、白いカバーが取れます。
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⒉ダイヤフラムの交換
ダイヤフラムを取り出し、新品と交換します。この際、ダイヤフラムの向きに注意してください。
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⒊カバーを戻す
白いカバーを元通りに被せ、裏側のネジを締めて終了です。
丸いフィルターマットと黒い振動吸収ゴムも交換可能です。
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フィルターマットを交換することでエアーポンプの性能が維持され、長持ちします。
汚れたフィルターマットは空気の流れを悪化させ、ポンプの効率も低下させます。必ず交換することをおすすめします。
まとめ
プロジェクトフィルターSのブクブクは、水槽の浄化能力を左右する大切なポイントです。
水の透明度が下がってきたと感じたら、まずはブクブクがしっかり出ているか確認してみましょう。
もし泡が出ていない場合は、最初にプラストンを交換してみてください。それでも改善しない場合は、エアーポンプのパーツを(ダイヤフラム)の交換を検討してみましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。