餌(人工飼料)の保存方法【3選】
お魚が病気になりやすい、突然死んでしまうことがある。
水質や水温に問題がないと、考えこんでしまいますよね。
原因は、酸化して古くなった餌を与えていたからかもしれません。
古いエサを食べたお魚は、内蔵に障害を起こし、消化不良で死んでしまうこともあるのですよ。
餌はキチッとした方法で保存をしないと、どんどん酸化してしまいます。
今回の記事では、餌(人工飼料)の保存方法と気をつける点をまとめたので、お話します。
餌やりが、たのしくなれるといいなと思い、書きました。参考になれば幸いです。
餌の酸化とは
空気に含まれる酸素に物質が触れることで、品質が悪くなっていくことです。鉄はさびると、穴があいてボロボロになってしまうのと同じですね。
餌の成分には、アミノ酸、色素、脂質などがあります。このなかで脂質が、ひときわ酸化を起こしやすい成分といわれていますよ。
半年(6ヶ月)を目安で使いきる
餌はパッケージを開封した瞬間から、酸化がはじまります。
そのため、3~6ヶ月で使いきれるようにしましょう。
酸化防止剤など使われているものの、その効果は半永久的に続かないからです。
お魚の数が少なかったり、水槽の数も少なかったりする場合は、少量パックの餌を選ぶとよいでしょう。
大容量のタイプの餌だと、使いきるのに時間がかかり、酸化を進めてしまうからです。
酸化した餌は、お魚の病気を引き起こします。
新鮮な餌を食べてもらうためにも、3~6ヶ月で使いきるようにしましょう。
餌の保存方法は3つ
⒈百均の調味料入れを使う
100円ショップで販売している調味料入れを使って餌を保存する方法を紹介します。
コショウをふるようにして、餌を与えることで酸化も防げるのですよ。
手でつまんで与えると、雑菌が付着する可能性があるからです。空気に触れる時間も長くなるので、それだけ酸化を早めてしまいます。
スプーンを使って与えるよりも時短になりますし、与えるのも楽ちんかなと思っています。
調味料入れに餌を移し、余った分は本体の袋ごと冷蔵庫に入れて保管するとよいでしょう。湿気を防ぎ、害虫の侵入も阻止できますよ。
冷蔵庫から出したときの注意点があります。それは、すぐに開封しないで、常温になるまで置いておくことです。
温度差の結露によって、餌に水滴がついてしまう可能性があるからですよ。
調味料入れの餌は、冷暗所で保管してください。扉付きの棚だと、遮光もできるから最適な保管場所になりますよ。
お店はダイソーに売っていた、木製のフタでネジって密封できるガラスビンの胡椒入れを使っています。こちらは、細かい顆粒の餌を入れて小型魚たちに与えていますよ。
餌の量を調節するために、セロハンテープで穴をふさいでいます。感覚的に、穴は1個あれば十分だと思いますよ。あげすぎも防げるし、降る回数で調節できるからです。
金魚には小粒の餌を与えているので、回転式で穴の大きさが変えられるステンレス製の調味料入れを使っていますよ。
⒉直射日光や明るい場所を避ける
酸化の要因は、酸素と湿度、そして光もあります。
湿度に関しては、お菓子がしけった、という感覚で注意しているかなと思います。
しかし、餌は光にあたっていると酸化してしまうのです。
なぜなら光の中に含まれる紫外線が、たんぱく質や脂質などと酸化反応を起こすからなのですよ。これを光酸化とよびます。
直射日光の問題は室内だと低いと思いますが、お部屋のLED照明下でも酸化反応は起こるといわれています。
光酸化の対策を2つ紹介しますね。
第一に、紫外線を通さない性質がある、ステンレスやアルミなどの素材で作られた餌入れを使うことです。百均の調味料入れがおすすめ。
第二に、扉がついた棚などで、遮光して保管をすることです。
餌(人工飼料)は、光に当たっていると酸化を早めてしまうので注意しましょう。
⒊高温多湿な場所は避ける
餌(人工飼料)は、保存性を上げるために水分量を減らしています。
ドライフードである人工飼料は、水分をほぼ含まないから湿気や高温(熱)に弱いのですよ。
湿度が高いと餌に含まれる油脂の酸化スピードが上がるからです。
また、栄養価の高い餌は、水分を含んでしまうとカビが発生する原因にもなりますよ。
カビが生えた餌をお魚が食べたら、中毒死を起こすかもしれません。
水槽周辺は湿度が上がりやすいです。餌を保管する際は、別の場所を考えておきましょう。
まとめ
日本は暑いだけじゃなく、湿度が高いという特徴があります。
餌の酸化が進みやすいので、保存には気をつける必要があります。
空気に触れず、餌やりができる百均の調味料入れは重宝します。密封して保管できますので、ぜひ試してみてください。
最後に
メーカーによって餌の製造方法は、さまざまです。パッケージに記載された推奨の保存方法を、まずは参考にしてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。