プロジェクトフィルターS【エアリフト式】の「おいしい部分」を紹介。
プロジェクトフィルターSは、エアーポンプで循環させるからエアリフト式とよばれます。
扇の形をした排出口から、ぶくぶく泡を出す、空気の浮力を利用して循環する方法なのですよ。
そんなエアリフト式はぶくぶくの音が気になったり、水がはねて水槽に水滴がついたりします。
お水を攪拌してCO2を飛ばしちゃうから、水草育成にもちょっとなじまない一面もあるのですよ。
とはいえエアリフト式にも、きちんとしたメリットがあります。
そこで、今回の記事は「エアリフト式のメリット」をどっぷりお話します。
デメリットだけじゃなくメリットも知ってもらい、今後の飼育に活かせてもらえたら幸いです。
ろか能力が高い
濾過バクテリアの酸化作用(汚れを分解する)を効率よくおこなえるからです。
エアリフト式は、エアレーション(ぶくぶく)効果で、溶存酸素量を最大化できます。
適合サイズのエアーポンプを使えば、ちょうどよい水流を低床に送れます。
溶けこんでいる酸素も十分に使えますし、濾過バクテリアにとって都合がいい状態になるのですよ。
強すぎるエアーポンプは、ゴミを吸い込むスピードが上がります。大きなゴミを集めるようなフィルターなら問題ありません。
とはいえ、底面濾過だと低床の目詰まりを起こし、バクテリア(生物濾過)が活動できなくなってしまいます。分解作用に支障をきたしてしまうのですよ。
適合したエアーポンプを使い、濾過バクテリアの酸化作用(汚れを分解する)を効率よくおこないましょう。
エアリフト式は、溶存酸素量が多くなる
酸素濃度は、水面付近がもっとも高いのです。
それに伴い、溶存酸素量を増やすときも、水の表面から空気を取り込むことになるのですよ。
GF100(水中ポンプ式)も排水口を水面と同じ位置にすることで、溶存酸素量を多くできます。なぜなら、水面を揺らして空気中の酸素を溶け込ますことができるからです。
しかし、エアリフト式は水中ポンプ式よりもっと酸素を溶け込ませられるのですよ。
その理由は、ぶくぶくの泡で水面を攪拌するからです。
たとえば、お湯が沸騰したときに、ぐつぐつと泡がたくさん出てきますよね。この泡がはじけるときに、水中に酸素が溶け込んでくるのです。
水面をただ揺らすよりも、圧倒的に溶け込みやすくなるのですよ。
だから、エアリフト式は溶存酸素量が多くなるのです。
エアーポンプは、寿命が長い
水中ポンプは、ソイルの崩れカスがインペラにひっかかり消耗が早くなるため耐用年数は約2年といわれます。
エアーポンプの場合は、本体の耐用年数が5年以上といわれます。とはいえ、交換パーツは定期的に取り替える必要がありますよ。
交換パーツとは、ダイヤフラムとよばれるゴム製の黒い膜のこと。各メーカーから交換用として、ダイヤフラムは販売されています。
ぶくぶくが出なくなってきたり、異音がするようになったりしたら交換するサインです。1~2年をだいたいの目安にして、交換をしましょう。
当店では、お世話になっている水作さん(メーカー)の水心を使用しております。
お店の展示水槽で使用しているエアーポンプ(水心7S)は、かれこれ5年以上動いていますよ。
エアーポンプを長持ちさせるコツ
・日が当たる場所を避ける
・水が、かかる場所を避ける
・高温多湿になる場所を避ける
エアーポンプは室内使用に最適化されています。直射日光が当たったり、水がかかったりすると故障の原因になってしまうのですよ。
直射日光は、ポンプ本体の温度を上げます。風通しが悪くて、湿気が多い場所も本体内部に水が侵入してしまうのですよ。
水がかからないようにする方法は、水面よりも高い位置にエアーポンプを設置することです。とはいえ、水槽の横にしか置けない場合もありますよね。
そんなときは、逆流防止弁をチューブに繋ぎ、ぶくぶくの水が跳ねてもかからない場所に置くようにしましょう。
適切な置き場所を選ぶことで、エアーポンプは長持ちするのですよ。
エアリフト式のまとめ
■エアリフト式はろ過能力が高い
酸素がたっぷり溶け込んだ水を低床に運ぶことで、濾過バクテリアを活性化させます。
■溶存酸素量が多い
大量の泡で水面を攪拌させるから、酸素がたっぷり溶け込みます。
■エアーポンプは寿命が長い
1~2年に1回、ダイヤフラム(交換パーツ)を入れ替えていれば、5年以上は使えます。
■エアーポンプを長持ちさせるコツ
適切な置き場所に設置することです。
・日が当たる場所を避ける
・水が、かかる場所を避ける
・高温多湿になる場所を避ける
最後までお読みいただき、ありがとうございました。