ソイル交換のやり方 【ASP方式】
ASP方式の水槽は、プロジェクトソイルを半年から1年に1回、交換します。
この記事では、ご自宅でソイル交換をするのに必要な道具から作業の手順まで、わかりやすく解説しております。
以下がソイル交換の手順です。
まずは、必要な道具を用意しましょう。
バケツは3個あると、とても便利です
・ソイルの濁った水を捨てる
・お魚たちを一時的に待機させる
・汚れたフィルター類を入れる
それでは、順番に沿って解説していきます。
⒈水槽の水と魚をバケツに移す
タッパーを使って、水槽の水をバケツに移していきます。
タッパーは、お魚もやさしく掬い出すことができる便利な道具ですよ。
水換え用のホースを使う方法もあります。
水を換えないASP方式では、水換えホースを使う機会がほとんどありません。
しかし、45cm以上の大きな水槽を使っている場合は、水を抜く時間を短縮することができますよ。
水槽の水は、全水量の約80%を取り出します。
その後、お魚たちを網で掬ってバケツに移しましょう。
泳いでいるお魚は、水を減らしてから掬うと、捕まえやすくなるのですよ。
水槽の水は、多めに残しておくようにしましょう。
そうすることで、お魚たちが、水質と水温の急変を受けずに済みますよ。
過密飼育(水槽に対してお魚が多い)でなければ、バケツに移したお魚たちが酸素不足になることはありません。
しかし、エアポンプが用意できる場合は、ブクブクをしてあげるとよいですよ。
気をつけるべきなのは水温です。
冬場にソイル交換をする場合、お部屋が寒いときはヒーターをバケツの中に入れてあげましょう。
⒉水槽の内側をキレイにする
レイアウト商材や水草は、取り出しておきましょう。
水槽に残った水や水道水を使って、壁面の汚れをゴシゴシとこすりおとします。
⒊プロジェクトフィルターを取り出す
ソイルの中に埋まっているプロジェクトフィルター(底面プレート部分)を取り出します。
透明なパイプをしっかりと握り、ソイルの中に埋まっている底面プレートを引き抜きます。
底面プレートにこびりついたソイルは、水槽に残った水ですすぎ落としましょう。
これを行うことで、後で行うプロジェクトフィルターの洗浄がやりやすくなりますよ。
プロジェクトフィルターは、5つのパーツで構成されています。
プロジェクトフィルターの各パーツを取り外すことで、より細かな洗浄ができるようになります。
その際、手を怪我しないように、ゴム手袋を着用して作業をしてくださいね。
格子状の底面プレートは、二枚に分けることができます(レゴブロックのように繋がっています)。
下の画像を参考になさってください。
⒋プロジェクトフィルターを水洗いする
プロジェクトフィルターの水洗いは必ず行いましょう。
水道水の塩素がコケの胞子や雑菌を殺菌してくれるので、コケの再発や病気の発生を抑えることができます。
その結果、ソイル交換後も安心して環境を維持できるようになりますよ。
プロジェクトフィルターは、くずれたソイルがプレート内部にも、こびりついています。
このまま洗うと、ソイルの泥が流れ出し、排水口を詰まらしてしまうかもしれません。
バケツやタライなどに水を張り、フィルターに残ったソイルを濯ぎ落しながら作業を進めましょう。
プレート、パイプの洗浄方法
ふ底面プレートは流水で濯ぎ洗いをしたり、ブラシでゴシゴシと洗ったりしましょう。
プロジェクトフィルターのパイプに溜まった汚れは、水道の水圧で流し去ります。
お掃除用のブラシ(使い終わった歯ブラシなど)を使い、底面プレート内部のヌメリやゴミを擦り落とします。
透明なパイプは、3本に分解できます。
パイプも歯ブラシを使って、ゴシゴシと洗いましょう。
水中ポンプの洗浄方法(プロジェクトフィルターpsのみ)
プロジェクトフィルターPSの黒い水中ポンプの洗浄方法を解説します。
上の図解を参考に、プロジェクトフィルターの水中ポンプを解体してください。
ピンセットを使ってインペラを掴み、ひっぱるように取りはずしましょう。
その後、歯ブラシを使ってインペラをこすり洗いします。
潤滑油がマグネット部分(黒いところ)に染み込まれているので、お湯は使わないようにしてください。
透明のパイプ、底面プレート、ポンプ、それぞれを元通りに組み立てます。
エンドキャップを閉め忘れると、パイプの中にソイルが入ってきてしまいます。
その結果、水の循環ができなくなり、ろ過機能が働かなくなってしまうのですよ。
⒌水槽のソイルを取り出す
まず、砂利スコップを使って、ソイルを掻き出します。
次に、古いソイルをゴミ袋に入れていきます。
ソイルが散らかるかもしれないので、新聞紙を床に敷いて作業を行うとよいですよ。
⒍ソイルの濁った水を捨てる
細かいソイルの粉は、汚れた水と一緒に排水します。
一度で流しきれない場合は、水道水を追加して再度、流しましょう。
水槽は重たいので、万が一の怪我に気をつけて慎重に取り扱ってください。
ゴム手袋があれば、着用して作業を行いましょう。
⒎水槽を乾拭きしてキレイにする
水槽の内側と外側をきゅっきゅっと磨くように、拭いてピカピカにします。
乾いたタオルやキッチンペーパーを使って、水分をしっかり拭き取りましょう。
水槽の取り扱いには、十分に注意してください。
⒏プロジェクトフィルターを水槽にセットする
エンドキャップを締め忘れていなか確認しましょう。
「新品のソイル」を入れていきます。プレートがズレないように、手のひらで押さえながらソイルを入れましょう。
ソイルの量は、厚さ6cmを目安にしてくださいね。
⒐水槽の水とお魚を戻す
まず、ソイルの上に、空のパッケージ袋をひきます。
次に、バケツに残しておいた水槽の水をゆっくりと注ぎ入れましょう。
水圧でソイルが巻き上がらないように注意してください。
足りない水は、カルキを抜いて温度を合わせた水道水を継ぎ足しましょう。
これでソイル交換作業は終了です。おつかれさまでした。
今回の記事は以上になります。
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