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ソイルの寿命を伸ばす団粒化には、バクテリアの力が必要だった。

天然の土を焼いて粒状に固めたものが「ソイル」とよばれます。
お魚と水草にふさわしい状態の水をつくる低床(底砂)です。

唸るほど抜群の効果があるものの、「ソイルの粒」がくずれてしまったら「全部交換」するデメリットがあるのでした。

こんなとき「ソイル」の寿命が長くなる方法はないのかな、ふと考えますよね。

ソイルの粒を維持させるには、「団粒構造」とよばれる仕組みが鍵を握っています。

今回は「団粒構造」をテーマにお話をします。

団粒構造を知っておくと、ソイルの寿命を意識的に伸ばせるようになりますよ。

ソイルの粒が崩れる理由

原料の土は、ガーデニングで使われるような、ふかふかした感じなのです。

これを焼いてカチカチにしたのがソイル。だから使っているうちに、だんだん崩れてくるのですよ。

まるい粒がぺちゃっとしてきて、ドロドロのペースト状になります。誰が見てもわかるくらい「泥んこ」になっちゃうのですよ。

団粒構造とは

土壌粒子とよばれる土の細かい粒が、ガチっと合体してひとつの集合体(だんご状)になる構造です。ほどよい隙間が粒の間にできるのが特徴。

「ソイル」は、土を焼いて固めることで人為的に団粒構造を作っています。
自然界で作られる団粒構造の土では、水槽の中で崩れやすいからですよ。

ソイルの寿命を伸ばす方法

ソイルは粒がくずれてしまうと水を通す隙間もなくなります。
そうなってしまうと、水質を維持することができません。水草も根を張れなくなってしまうのです。

ソイルの寿命を伸ばすには、土の粒を結合させる「団粒化」が必要不可欠になります。

団粒化をさせるには

土の粒を結合させるには、バクテリアの力を使います。

バクテリアが繁殖(分裂)するときに排泄する分泌物(アミノ酸)が、ソイルの粒を固めるように結合させるからです。

水をキレイにするバクテリアは、ソイルに含まれている腐植(有機的な成分)を食べて増殖をします。

では、ソイルに含まれている腐植が少なくなると、どうなるのでしょうか。
バクテリアのエサが少なくなるから増殖がストップしてしまい、分泌物が出なくなってしまいます。

そこで、バクテリア剤を添加してあげましょう。腐食物質(フミン酸など)も含んだバイオバランスは、微生物の餌も供給できますよ。

まとめ

団粒化がイマイチになったソイルは、泥っぽい隙間のないソイルになってしまいます。つまり、ソイルの寿命が早くなります。

ソイルの粒を維持するには、バクテリアの力も必要なのがわかりました。

バクテリアを定期的に添加して団粒化を促進させましょう。ソイルの寿命が伸びますよ。

この記事が参考になれば幸いです。

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