
水槽に小バエが発生する原因から対策まで。
水槽のまわりをブーンと飛んでいる、2mmくらいの小バエ。
視界を何度も横切るように飛んでくると、非常に不愉快な気分になりますよね。
どこからやってきたのか。しかし、このまま放っておいたら、どんどん繁殖しちゃうかもしれません。
今回の記事では、
・小バエの発生原因
・小バエの発生を防ぐ方法
この2つについて、具体的にお話していきます。
水槽に発生する小バエの正体

水槽に発生する小バエは、チョウバエとよばれる種類です。ほぼ一年中、出現します。発生のピークは6月。
チョウバエは、トイレや台所にも発生する小バエなのですよ。なぜかというと、水槽に発生するヌメリなどが好物(餌)だからです。
チョウバエはジメジメした環境が大好きで、気に入った場所を見つけると産卵をします。卵の数は、約200個。
生まれた幼虫は、約2週間で成虫となり、産卵をスタートします。
ライフサイクル(卵、幼虫、成虫)は約30日。どんどん増えていくから厄介なのですよ。
チョウバエのライフサイクル
・卵の期間は約2日
・幼虫の期間は約2週間
・サナギの期間は約4日
・成虫の期間は約2週間
小バエの発生原因
水槽でチョウバエが発生する原因は、2つあります。
・生物濾過が機能していない
・物理濾過用のウールマットに汚れが溜まっている

1つめの生物濾過が機能していないとは、排泄物、残餌から発生するアンモニアを分解できない状態のことです。
お魚たちに有害なアンモニアは、腐敗臭を伴います。ニオイに引き寄せられて、小バエたちが集まってきてしまうのでした。
水が臭くなっていないか、確認しましょう。

2つめの物理濾過用のウールマットに汚れが溜まっているとは、外掛けフィルターや上部フィルターに使っている白いスポンジが汚れている状態のことです。
水槽の外側にセットするフィルターは、ウールマットに濾しとった汚れが溜まっていれば、臭いニオイを発生させます。
厄介なのは、汚れたウールマットは小バエの産卵場所にもなってしまうのです。ウールマットは汚れたらすぐにあたらしいマットと交換しましょう。
小バエの発生を防ぐ方法
チョウバエの発生を防ぐ方法は、2つあります。
・生物濾過を見直す
・ウールマットを交換する
1つめの生物濾過を見直すとは、アンモニアを比較的無害な硝酸塩に分解するバクテリアを増やすことです。

まずは、各種フィルターのろ過層には、バクテリアが定着する「ろか材」と呼ばれる商材を入れます。

つづいて、エアレーション(ブクブク)を行います。バクテリアは、酸素が多い環境(好気的)で活発に活動をするからですよ。

最後に、市販のバクテリア剤を添加しましょう。
ろか材に有益なバクテリアが定着するようになりますよ。
とはいえ、水槽に対してお魚の数が多すぎたり、底に残るほど餌を与えたりしていたら、いけません。
なぜなら、バクテリアの処理能力が追いつかなくなってしまうからです。この場合は、水槽の大きさ、飼育魚の数、餌の量を見直しましょう。

2つめのウールマットを交換するとは、外掛けフィルターや上部フィルターに使っている白いスポンジをあたらしいマットに取り替えることです。
最低でも2週間に1回は交換します。なぜかというと、チョウバエの幼虫が成虫になるまでの期間が2週間だからです。マットについた幼虫ごと処分することで、世代交代を防げますよ。
くれぐれも洗って何回も使わないようにしましょう。キレイになったとしても、ニオイが出てしまう可能性があるからです。

まるでトイレットペーパーのように扱うのが、ウールマット本来の扱い方だと思ってください。
まとめ
水槽に発生する小バエは、「チョウバエ」とよばれる種類です。
チョウバエが発生する原因は、
・生物濾過が機能していない
・物理濾過用のウールマットに汚れが溜まっている
この2つ。
チョウバエが集まってくるニオイ(腐敗臭)を出すからです。
チョウバエの発生を防ぐ方法は、
・生物濾過を見直す
・ウールマットを交換する
この2つ。
生物濾過が問題なく機能していれば、ニオイ(腐敗臭)はなくなります。
ウールマットは、2週間以内に交換をすればチョウバエの幼虫と卵を一網打尽にできますよ。
今回の記事は以上になります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。