砂利を使ったASP方式
この記事では、「砂利を使ったASP方式」のご紹介をします。
「砂利を使ったASP方式」は、フィルターの交換が不要です。
水換えのみで水質を維持できるため、コストパフォーマンスも良いのですよ。
ろ過能力も高く、優れた方式といえます。
砂利を使ったASP方式とは
砂利を使ったASP方式とは、プロジェクトフィルター(底面濾過装置)と渓山砂利を使用した底面濾過方式です。
砂利を使ったASP方式では、水槽の底に敷いた砂利が水を浄化します。
魚の排泄物や餌の食べ残しから発生する有害物質(アンモニア)は、砂利の隙間に住むバクテリアが分解します。
砂利に定着したバクテリア群が水質を浄化してくれるので、生体にとって快適な環境を提供してくれるのですよ。
この方式の大きな利点は、フィルター交換が不要になることです。
定期的な水換えだけで維持できますよ。
砂利を使ったASP方式のセット手順
⒈渓山砂利を洗う
渓山砂利を水道水で洗います。
この作業によって、砂利に付着した汚れや微細な粒子を取り除くことができます。
⒉プロジェクトフィルターをセットする
30~40cmの水槽の場合、プレートが中央にくるように配置してください。
⒊砂利を入れる
洗浄した砂利を水槽に入れます。
砂利の厚さは6cmを目安にしてください。
少なければ後から足すことも可能ですよ。
⒋カルキ抜きをした水を入れる
カルキ抜きをした水を静かに注ぎます。
この際、砂利が舞い上がらないようにビニール袋などを敷いてから水を注ぐと良いでしょう。
水は排出口の少し上まで入れてください。
⒌エアポンプの電源を入れる
エアポンプの電源を入れます。
水中に酸素が供給され、環境が整います。
⒍完成
写真のように、排出口からブクブクと泡が出ていれば完成です。
この段階でバイオバランス(バクテリア)を投入しましょう。
有益なバクテリアが砂利に定着し、水槽内の生態系が安定します。
砂利を使ったASP方式のお手入れの方法
・水換え
市販の水換えホースを使って、砂利の汚れと一緒に水を吸い出します。
交換する水量は、水質変化を避けるために全体の3分の1程度に留めましょう。
また、水道水にはカルキが含まれています。カルキ抜きを行い、水温も水槽内の温度に合わせましょう。
水換え後には、「バイオバランス」を添加します。
バクテリアの活性が促進し、水質をさらに安定させます。
・最初の1ヶ月間は、こまめに水換えをする
最初の1ヶ月間は、水質が不安定になります。
なぜかというと、バクテリアがまだ砂利に定着していないからです。
この期間中は、3日ごとに少量ずつ水を交換することをおすすめします。
1ヶ月経過したら、水槽の状態に応じて1~2週間に1回程度、3分の1ほど交換するようにしましょう。
・年に1回は丸掃除をする
年に1回は「丸掃除」を行いましょう。
その理由は、プロジェクトフィルター内部に汚れが蓄積するのを防ぐためです。
丸洗いの手順は下記の通りになります。
当店では「砂利の清掃サービス」を提供しております。
お水だけ抜いて水槽を持参いただければ、手数料を頂戴したうえで洗浄いたします。ぜひ、ご利用くださいませ。
砂利を使ったASP方式は、塩水浴と薬品が使える
・塩水浴ができる
ソイルは塩分を吸収してしまうため、塩水浴を行うことができません。
しかし、この方式(砂利を使ったASP方式)を使用すれば、塩水浴も可能です。
・薬品が使える
この方式(砂利を使ったASP方式)では活性炭などの吸着剤を使用していないため、薬品も安心して使用できます。
バクテリアはバイオフィルムを砂利につくり出し、薬剤への耐性も保持されています。
そのため、濾過作用が大きく低下することはありません。
まとめ
砂利を使ったASP方式は、大きくなった金魚や亀に最適なろ過方式です。
プロジェクトソイルとプロジェクトフィルターを使用し、バイオバランスによって水質を安定させます。
水換えの頻度が大幅に減少するため、手間が少なくて済みますよ。
ぜひ、砂利を使ったASP方式を取り入れてみてくださいね。