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ヤミ金に借りてはいけない理由をワーカー的に話します②:PSWの福祉コラム

こんにちは!現金は持ち歩かない主義、PSWライターのりくとんです。たまに安売りのお店に行って、揚々とレジに並んで「現金のみでーす」って言われたときの絶望感ったらないですね。

さて前回は、闇金ってそもそもなんだろう?どんなリスクがあるんだろう?と言った内容でお送りしました。

2回目の今回は、ワーカー独自の視点かもしれません、サラ金(消費者金融)のあまり知られていない「保険のお話」についてご紹介していきます。

ワーカー的サラ金の裏話

「サラ金」とは、プロミスやレイク、アイフル等の消費者金融のこと。合法で営業しているこれらの消費者金融は、いざという時のために「元本保険」をかけていることがほとんどです。これは、一部の事情において貸付金が踏み倒された場合、「利息分は支払われないが貸し付けた元本分の金額を保険金で保証してくれる」というもの。

例えば、消費者金融5社から20万ずつ100万円借り入れのある方がいたとしましょう。生活費が底をつき、収入はなく、換金できるような資産も持っていない場合、この方の受け皿は「生活保護」となります。

この場合において、この人に貸し付けられた100万円について「取り立てる・差し押さえる」ことは生活保護法第58条「差押えの禁止」により違法行為となります。督促の手紙を送ることも違法。お宅訪問なんてもってのほかです。

消費者金融は法律の中で営業する金貸し業ですから、違法行為はもちろん行えません。こんな時のために掛けている保険が先ほど話題に出た「元本への保険」なわけですね。この保険があることで、消費者金融は元本割れリスクを低減させているのです。

実際に生活保護になった時:ケース紹介

消費者金融に「生活保護になったから取立てをやめてほしい」と依頼する場合、場合によっては自己破産までしたほうがいい時もありますが、一般的には「生活保護の受給」を証明できればそれで充分です。

ちなみに私の経験したケースでは、消費者金融に電話を一本入れただけで手続きは終わりました。こちらからは、

・クライアントが生活保護を受けていること
・生活保護法第58条「差押えの禁止」により取立てが違法になること
・保護費の支給を証明する書類のコピーは必要か

この旨を電話で伝えました。自治体側に証明書を発行してもらったり、生活保護支給時に一緒に渡される用紙などを提出したほうがいいかを確認しましたが、消費者金融側からは「自治体(生活保護の支給元)へ自分たちで確認連絡を行うので提出の必要はありません」と回答を受けました。(あくまでこのケースの場合ですので、生活保護で借金返済を迫られている人は一度消費者金融側に問い合わせてください。「生活保護法58条」ですよ!)

このように、サラ金までの利用であれば、生活保護を受けた場合「生活保護を受けている事実」だけで返済義務から解放されます。その為、ワーカー的には「ヤミ金」に手を出す前に、生活保護の申請相談に来て欲しいなぁと思うわけです。

ヤミ金と縁を切るために必要なこと

最後に、ヤミ金との関係を解消するために必要なことについてちらっと書いて終わりにします。

ヤミ金問題は、「違法にお金を貸しているのだからお金を返す義務がない」が終着点です。(自己破産の保護範囲は合法範囲内ですので、自己破産については闇金に対して効力がありません。残念ながら。)

でも、「ねえおたく闇金でしょ!だから私返さないわよ!必要ないもん!」なんてなかなか言えませんよね。ですので、闇金との関係を解消するためには弁護士・司法書士等の法律の専門家を連れて交渉を行ったほうがベター。警察沙汰に持って行かれたら困る!と思わせるしかないのです。

「お金がないのに弁護士や司法書士なんて雇えない!」と言われることも多いのですが、やはりモチはモチ屋。弁護士や司法書士であれば分割返済もできますし、ヤミ金への返済総額よりも支出金額を減らすことができたり、先方に個人情報の削除を依頼することも可能です。

まとめ

さて、今回はワーカーの視点から見る「闇金にお金を借りてはいけない理由」についての説明でした。

今回のコラムのポイントは、1点目として闇金のリスク「個人情報の売買の可能性」「犯罪に巻き込まれる可能性」について説明しました。

そして2点目として、サラ金(消費者金融)であれば消費者金融側にも元本への保険があり、生活保護や自己破産などの場合に後腐れなく借金をなかったことにできることについてお話しました。

もちろん、借りたものはきちんと返すが原則。でも、生活保護をもらいながら苦しい生活を更に切り詰めて借金返済している人が多いのも事実なので、ちょっとコラムとして取り上げさせてもらいました。

今回のこのコラムの話をもとに、少しでも早めに各相談窓口につながってくれる人が増えるといいなぁと思っています。

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りくとん@PSWなママライター
駆け出しライター「りくとん」です。諸事情で居住エリアでのPSW活動ができなくなってしまいましたが、オンラインPSWとして頑張りたいと思います。皆様のサポート、どうぞよろしくお願いします!