イケメン巨根おじさんについて2 第一印象が良い人間ほど中身がない。
当時は「優しいイケメンお兄さん」だった彼と出会ったのが約10年前の冬。
その後、夫と結婚してから数年が経ち、夫が違う支店に転勤する事に決まった。
それから私達は遠方に移り住んでいたため、夫自身は仕事でよく連絡をしていたが、
私自身は「優しいイケメンお兄さん」との接点は全く無く、存在をも忘れていた。
そんな時、夫が本社に戻る事になったのが今から3年前の事。
その時、丁度私も仕事を探していた事から、会社の社長のご好意により、夫と同じ職場で営業事務として働く事となった。
資材を売る会社なのだが、夫は作業職だったため仕事で顔を合わせる事はほぼ無かった。
私がそれから仕事で深く関わる事になったのが、営業の総括である、「元優しいイケメンお兄さん」である。
久しぶりに見た彼は7年前に見た姿とは、かなり変わっていた。
肌は荒れていて、かなり太ったな。といった印象であった。
しかし、営業成績も良く、相変わらず愛想が良い。人との距離の取り方が上手い。悪い印象は感じなかった。
もう少し見た目の話を深くすると、元々の高身長に加えて体格も良くなっていたため、かなり大きくなっていた。
さらに態度も大きいので、私が彼の事を絵で表現するとしたら紙一枚では足りないと思う。
なので、これからこのnoteでは彼を「でくのぼう」。いや、年上なので呼び捨てでは失礼だ。「でくのぼうさん」と呼ぶ事にする。
他にも何人か営業職の男が居たが、その中に居た一人の愛想の悪い男はいつも怒られてミスも多いようだ。
仕事ができないんだろうな。といった印象だった。
でくのぼうさんはよく彼に注意をしていたが、仕事のできない後輩の面倒を熱心に見ていて優しいなと思っていた。
今思えば、それは全てでくのぼうさんによる計算による印象操作。
自分の事を良く見せたいからこそ、人前で誰かを蹴落とすのである。
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