その学会発表では公募に通らない?! ―大学院生・ポスドクの発表はどこを見られているのか―
どんな学会発表・研究会発表をすべきか誤解していませんか?
こんにちは、中堅大学の文系学部に教授として勤めているAです。
大学院生の皆さんや、ポスドクの皆さんの学会発表・研究会発表を聞いていると、何をアピールするべきかということを誤解している例が少なくないように思います。せっかく学会発表を頑張っても、間違ったアピールをしていると、「見覚えられたからこそ嫌われる」ということが起こりかねません。そうなってしまっては、いくら学会発表の業績が1つ増えても、大学教員公募に通るという目的からすれば逆効果です。
もちろん学術的意義の大きな発表をするということは、1つの目指すべき重要なポイントではあります。しかし、このポイントを重視するあまり、もっと大切なポイントについて見落としたり、踏み外したりしているケースが散見されます。そうなんです。大学教員公募に通るという観点からは、学術的意義よりも、もっと大切なポイントがあるのです。そのポイントを、公募の選考を行う側のベテラン教員は見ています。
そうしたポイントについて、この続きでご紹介します。
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