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[前書] 書きたい欲に駆られて

はじめまして。
蒼耶木と申します。

自己紹介の前書きに取り敢えず始めた動機を書いてみようかなぁと。


「何となくやってみる」は終わりにしたい。
と、痛烈に思う出来事があった。

社会人四年目になり、仕事にも慣れ、お金も自由に使える…。
そんな環境で私は「取り敢えず色んなコトに手を出してみれば、何となく楽しく過ごせるべ!」と考えて居た。

確かに初めの頃は楽しかった。
行った事の無い場所、経験したことの無い体験…。
私の土日は毎週新しいコトに溢れていた。

しかし、その生活にも次第に慣れていってしまい新しいコトに挑戦したり、美しいモノを観ても気分が高まらなくなっていった。
そしていつからか「なんか前より楽しく無いな…。」と言う気持ちが強くなっていき、出掛けた後に虚無感を味わうようになった。

「日々色んなコトをしているのに、何でつまらないんだろう?」
この答えが見つからず、常に何か引っかかっているような気持ち悪さをずーっと抱えながら去年は生活していた気がする。


そんなある日、趣味の一つであった喫茶店繋がりで一人友人が出来た。
その人はフットワークが軽く活発、創作活動に熱心で研究家タイプ。知らないことは徹底的に調べ上げるので、引き出しが広く知識豊富。そしていつもニコニコ元気で楽しそうだった。
まるで「トリビアの泉」のように、様々な話題と雑学がポンポン湧いてくる。

初めは色んな事に挑戦していて、何となく趣味趣向や考え方も、自分と似ていたので「似た者同士」だと思っていたが、実際は私が忘れてしまった非常に重要な物を持っていて、それが私の彼女の絶対的な違いだったのだ。

一つ目は「掘り下げ」だった。
私は色んな経験をしていたが、上っ面の薄〜い所だけサーっと触って深掘りする事を途中から忘れてしまっていたのである。
初めは一個一個丁寧かつ全力で楽しんでいたのに、ある時から「経験をすること」に重点を置くようになり、「経験の内容」がどうでもよくなっていたのだ。

彼女は「経験の内容」にしっかり向き合い、自分なりの考えや考察を行っていた。
ただ「見た!やった!」と言う結果に満足していた私とは、格が違うということを彼女と話していて痛烈に感じたのだった。

形だけ・表層だけの知識は所詮は付け焼き刃。
同じ話題でも彼女の知識量に圧倒されるばかりで、如何に自分が薄っぺらい体験ばかりしてたのか気付かされた。

そしてもう一つ。
彼女は自分を型にはめないで、どんな時もフリーダムなのだ。固定概念、一般常識、偏見、人目といった煩わしい物に常に私は縛り付けられていた気がする。
「〇〇ならばこうで無いといけない」
「常識的に考えてソレは無い」
みたいな、つまらない考えを結構していた。


更に一番良くなかったのは、人目を気にしたり余計な気遣いをしてしまうことである。
詳しくは書かないが、家族や友人、当時付き合っていた彼女のご機嫌をひたすらに取りまくった一年があった。
人間関係の悪化を恐れ、自らを犠牲にして良好な関係を維持しようと試みたものの見事に失敗。
自らを犠牲になんて書き方をしたが、実態はタダの八方美人。みんなにいい顔をして大爆発を抑える緩衝材になっていた。
そんな処世術が板につき、いつしか自分の主張をするよりも他人の顔色を窺うようになった。


自分を縛りまくり、人の顔色を窺いまくる私とは対照的に彼女は他人の事なんて考えていなかった。というか、そんな事を考えるよりも自分の興味がある事で精一杯なのである。
そして彼女は、

「アタシは自分が言った事で、相手がどのような影響を受けるかなんて考えて無い。」

と、私に言った。

この一言を言った時の毅然とした態度から彼女の信念を感じた。
一見無神経に見えたり、思いやりが欠けているようにも取れない言葉だが、彼女は人付き合いが上手く様々なコミュニティに参加していた。
多分、ハッキリ自分の考えを表に出しているから周囲の人間も「この人はそういうタイプ」だとわかりやすいのだと思う。わかりやすいからこそ、ソレが嫌な人は近づかないし、ソレでも仲良くしたいという人は彼女の周りに集まるのかもと思った。

この言葉を聞いている時も「この人は本当に楽しんでいるのだろうか」とか余計な心配をしている私。
いらない気遣いのせいで、話を楽しむ事すら忘れてしまっていた事をこの一言を聞いて気付かされたのである。

その日の帰り、凄く悔しくなった。
考え方が違うだけでこうも差が生まれるのだと知った。そして人生の濃度の違いを痛感し、自分が様々なチャンスを逃していたような感じがした。
それと同時に「なんか楽しく無い」から抜け出せる方法も見つかったような気もして、悔しいような嬉しいような不思議な体験をしたのである。


「彼女に負けないように何かしなきゃ」と思い、すっかりやらなくなってしまった、かつて行っていた物を掘り出してみた。

買って一年持て余したカメラ、学生時代に本気で取り組んでいたが、働き始めてから一切手をつけていなかったガンプラを再開。
どちらも初心に戻ったような楽しさがあり、夢中になって取り組んでいた。
そして、次第に楽かった事を文字に起こしたり、調べた知識を纏めたくなってきた。

学生時代、作文やレポートが得意で内容はともかくとして書くのが大好きだった。常に利き手中指にはペンダコがあった。
工業高校時代にはレポートが沢山出たが、私は課題のレポートすらも楽しんで書いていたと思う。
創作好きな友人に憧れたからというのもあり、何年か振りに書きたい欲が芽生え、居ても経っても居られなくなった。

ただ書きたい…。
思ったことや調べた事を纏めたい…。



という、衝動に駆られこの前書きを凄い勢いで書き留めた。



・前書きの後書き(?)

「書きテェ!」という欲求に駆られて、久々に描いてみましたが止まらなかったです笑。
久々に書いた感想としては、スッゴい気持ち良かった!

感情を文字にするって楽しいですね!
思っている事を高い所から叫んだみたいな爽快感があった…。
(気持ち良くてつい長文になってしまった笑。)


ただ思った事を書くだけで、サッパリするのって何だか不思議だし、自分の頭の中だけで気持ち良くなれるのってスゴイ!
初めてじゃないのに新鮮。そして物凄い達成感。


改めて、「書く事」の面白さを実感した…。

またこの快感を味わいたいので、拙くても文章を書いていこうと思います!
今回は前触れ無く感情を書いたので、次は私がどういう人間なのかちゃんと書きます…笑。

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