「やさしい日本語」講座の運営スタッフが楽しかった
これは、やさしい日本語 Advent Calendar 2024 6日目の記事です。
10月12 日(土曜日) の午後1時から、山梨県立大学 飯田キャンパスで「やさしい日本語」講座が開催されました。
講師はやさしい日本語ツーリズム研究会の吉開章さん。
かねてより吉開さんにはお世話になっておりましたが、なかなか「やさしい日本語」の啓発活動のほうはできていなかったためスタッフとして参加してきました。
直前の準備
会場が普段の行動範囲から遠いこともあり、できることは限られますが…
『入門・やさしい日本語』を読み返す
予習しておくと楽しいので…。
記事化
担当しているメディアで記事作成するなどしました。
山梨県立大学で「やさしい日本語」を勉強できるイベントがあります | やさにちウォッチ
当日
山梨県立大学に行くのは初めてでしたが、文系の学部が多くあるキャンパスだったということで多文化共生や日本語教育に関心の高い学生さんが多くいる様子でした。
私は会場・資料のセッティング→聴講→ワークショップのチューター…という形でそこまで忙しい立場でなかったこともあり、ありがたいことに聴講席側から会場の活気に触れることができました。
会場も、事前申し込み無しの形式だったため何人が来場するかは分かっていませんでしたが、かなりの盛況だったと思います。
吉開さんの90分講演(かなり濃いお話を聞けましたが、これは来場者特典と言うことで…)の後、ワークショップでは学生さんと地域の方と一緒になって「3文クッキング」を考える活動に初挑戦。
「3文クッキング」とは
ある言葉(名詞など)について、短い文章3つで説明を作成するというものです。
3文クッキングの例
1.ごはんで作ります。
2.丸や三角の形です。
3.手で食べます。
→この3つの文章で説明されている単語は「おにぎり」
ワークショップでは、この3つの文章を参加者に作ってもらい、作った文章を読んで言葉を当てられたらクリア…というクイズ形式で提供することができるように構成されていました。
今回については、参加者に「お題」と「語群」が配られる形式にデザインされており、かなり親しみやすくて好きな形式だったので備忘録として書きます。
親しみやすい手順
1.4名ほどのグループに分かれる
2.4名にそれぞれ違う「お題」を1つずつ配布
3.「お題」には次のような「語群」が添えてあるので、好きな語を選ぶ
(例)
・お題:学校
・語群:始業式、授業参観、学級閉鎖、通学定期など
4.3で選んだ語について、3文を考える
5.グループ内で3文を発表。どんな語かを当ててもらう
6.グループ内で話し合い、3文の説明を改善する
こうしたワークショップでは、堅めのサンプル文章を用意して、それを参加者に書き換えてもらうタイプの実践が多いです。
これは方法として分かりやすい一方、
・(N4・N5相当などの判定はプロなら可能かもしれないが)正解が限定されないので解答を示しづらい→出来が評価しにくい
・その場の体験で終わってしまい、ノウハウが伝えにくい
という問題があるように思います。
3文クッキングのメリットは「参加者が短文化のノウハウを持ち帰れる」というパッケージ力にあるなと改めて感心しました。
まとめ
楽しかったので、また機会があればぜひお力になりたいです!
中学生がワークシートに書くみたいなかわいらしい感想を書いてしまいました。楽しかったので…。
ただ、こうした啓発活動はアーリーアダプターに該当する我々が積極的に取り組むべきことである一方、私くらいの温度感の協力者が増えないと盛り上がっていかないと思うんですよね。(あまり30~40代くらいの男性がいなかったなとも…)やさしい日本語啓発も大事ですが、「気軽に活動の輪に入る啓発」も必要なのかもしれません。
写真はこちら
良い写真があるのでぜひ。ハンドサインの意味は確か「アロハ」だったと思います 「アイラブユー」だそうです…苦笑。
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