ドーピングを巡るあれこれ ぱんちゃんさんも顔負けのサイボーグの開き直り芸の巻
昨年末のノーギ柔術世界選手権にて9階級の優勝者のうち5階級の優勝者が陽性反応を示したことで話題になっていました。柔術のドーピング状況に関して様々な噂を聞くこともあるし、僕はドーピングしている選手がいる前提で練習や試合をしているので陽性者がでたことに対しての驚きはありませんでした。ホベルトサイボーグはメタモリスで同じ大会で試合をしたのに何も驚きも嫌悪感がないと言うか、まあそうだよね!と言ったところです。
それよりもポーズではなくドーピングを潰す姿勢を見せていくんだ!と検査をしていくことに驚きがありました。ポーズであって厳しい姿勢を見せることはないと思っていました。
格闘技のドーピングに関してはUFCはUSADAのドーピング検査を取り入れていて、試合以外の日や場所でもドーピングコントロールをしていて実際に陽性反応が出ています。検査官が突然家にやってきて尿検査をするので、選手は滞在先を常に報告しておかねばいけないようで、選手からしたら不便だけれど、ここまでしないといけないのだとドーピングへの意識の高さと危機感を感じます。
UFC以外の団体のドーピングコントロールはUSADAレベルでは聞かないです。そもそもUFC以外でドーピング違反を聞かないのは不思議な話ではあるのです。RIZINは検査はしていると言うけれど、陽性者が発表されない検査はどうなんだって思うところはありますし、ONEでは昨年に陽性反応が1選手出ていたニュースを見ましたが、それ以外の選手では聞かないので、これをどう捉えるかは個々で判断が分かれるところだと思います。ONEではランダムに検査をしているようですが、僕はドーピング検査の対象に入ったことがないのは、そもそも疑われていないからではないかと好意的に捉えておきます。僕はドーピングに関しては気にしないようにしています。モニョモニョってしますが、まあそれはそれとして。
柔術で陽性になったホベルトサイボーグやヴァグナー・ホシャがInstagramで、那須川天心さんと武尊さんの偽サインをネット闇市で販売してしまい詐欺容疑で逮捕されて先日、運良く不起訴になったぱんちゃん瑠奈さん顔負けの開き直りともとれる声明を発していて、ツッコミどころは満載ではあるのですが、年齢を重ねている中でテストステロン値が下がっていくのだから、補充療法でテストステロンを補充するのは治療であり、フェアだとする主張は彼の中での理屈は通っているけれど、こちらからするとそれはルールで禁止されているからね!とツッコミをいれる気にもならずにただただ笑ってしまいました。マリーアントワネットかよ。もちろん彼らが言うようにドーピングしたから王者になれるわけではないし、王者に至るにはそれ相応の努力と運が必要で、そこに懸けて形にしたことは凄いことだと思います。感覚として日本と違うなと思ったのは、彼らは変わらずにセミナーやレッスンをしていて、ドーピングに関しての意識や感覚が違うというか、ドーピングが身近なものなのだなと感じましたそれが一番の驚きです。ヴァグナー・ホシャは好きな選手だっただけにわかっていてもショックでしたけどね。
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