那須川天心RISEラストマッチ 自分で描いて自分で創ることを僕は続けていこうと思う
那須川天心RISEラストマッチをリングサイドの解説席で勉強させて頂きました。MMAの解説のように全てに手が届いた解説ではなかったとは思いますがご視聴ありがとうございました。今からでもAbemaプレミアムでどうぞ。
那須川天心さんの試合はとっくにやることがない状態です。自ら作っていき期待値も高い中でしっかりと形にしていきます。試合の勝ち負けだけを見ている選手が大多数の中、勝ちの外側まで見て全ての立ち居振る舞いをしている姿に毎回頭が下がります。
RISEから那須川天心が卒業ではなく、那須川天心からの卒業だと感じていました。那須川天心は団体を超える存在となって、ジャンルとまでなっています。那須川天心がいるから成立している要素があります。
僕も形と規模は違えど、那須川天心と同じように創り手としても演者としても試合に取り組んでいます。だからこそ那須川天心の偉大さがわかります。那須川天心の担う重圧の一部分くらいは僕も感じれてはいるはずです。那須川天心の感じる重圧からしたら一部分も一部分なことは重々承知しております。そもそも僕は那須川天心のように勝ってまとめれていません。
昨日の那須川天心は入場から退場まで仕上がっていました。
立ち居振る舞いが完璧でした。僕が批評するのは申し訳ないくらいです。
ただ完璧過ぎるが故に辛く苦しく感じたのも事実です。
史上最大の親子喧嘩、同門対決、那須川天心RISEファイナルとあるもの全てを総動員して形にして彼が背負う姿を見て僕は苦しくなりました。思えば那須川天心の試合はここ数年はずっとそうです。やりきってしまったが故の苦悩を感じます。それを感じられるのも選ばれた人間のみ許されることではあるとも言えますが僕は羨ましいともやりたいともやれるとも思えません。
試合後は6月の那須川武尊戦に向けてのコメントをしっかりと丁寧に出していました。僕は苦しくて「好きにやったらいいじゃない」と声に出してしまいました。背負わずに好きにやりたいことをやったらいいじゃないかと心から思います。最後くらいは好きにやらせてあげてもいいじゃないかと思いますが、周りは頼らざるを得ない状況も理解するので最後まで那須川天心業は大変だとは思いますが、心身共に健康で試合を終えられることを陰ながらお祈りします。
敬意を持ち過ぎてインターネットの片隅で想いを綴るくらいしかできません。いい試合を見せて欲しいとか、勝って欲しいとか何もありません。健やかなる日々をお過ごし頂きたいと願うばかりです。昨日は大仕事おつかれさまでした。
試合を一緒に観に行ったジェーンスーさんに「すーちゃん!見ていて辛いよ!」とこぼすと「あなた同じことしてるじゃないの!」と冷静に返されました。これも自分がやったときのことを思い出すが故に辛さがわかってしまうのですよね。まあコツコツ目の前のことをやっていきましょう。
「我々は今日を持って猪木から自立しなければならない。」
古舘伊知郎がアントニオ猪木の引退試合での一言だけれど、我々は那須川天心から自立しなければならないと突きつけられた気がします。
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