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「証言!『DREAM』⑧」「“バカサバイバー”にとって、UWFのムーブとは?」
青木真也は本当に空気を読んでいないのか?
「証言!『DREAM』⑧」「“バカサバイバー”にとって、UWFのムーブとは?」
2016年、著書『空気を読んではいけない』(幻冬舎)を上梓した“バカサバイバー”青木真也。するとAmazonの売り上げランキングでもまさかの上位に食い込み、発売からわずかの期間で一気に2万部の増刷に至ったという。出版不況、格闘技は売れないと言われる中、なぜそんな奇跡のようなことが起こったのか。
さらに昨年末、青木真也はBASEにてオンラインショップ「青木真也商店」を開店させた(『技術DVD 青木真也 足関節の精髄』も大好評発売中!)。これで昨年末に開設したオンラインサロン(現在移行中)に続き、ネット上での新規事業がスタートしたことになる。
そんな“バカサバイバー”が、いつだったか、かつて自身が主戦場としていた『DREAM』について振り返りたいと提案してきた。『DREAM』といえば、2008年3月から2012年大晦日まで開催された総合格闘技のイベントだが、ここに関わった関係者やファイターを含めた流れが現在にも息づいている。そう考得るとこれを再考することで、今後の格闘技界の行く末が見えてくると考えるのは、実はかなりの確率で的を射ている気がする。
ということで、早速、“バカサバイバー”と接触を図り、『DREAM』をひとつずつ検証して行くことに。
果たして『DREAM』という夢の舞台から、改めて“夢”は導き出されるのか?
そして、“バカサバイバー”は本当に空気を読んでいないのか――。
以下、今回の記事の一部を紹介
▪︎ウェルター級GP盛り上げ係
▪︎「まったく覚えていない(笑)」
▪︎かわいそうだった石田光洋
▪︎“バカサバイバー”にとって、UWFのムーブとは?
▪︎「10・9」をどう観たのか
▪︎乗れないポイントは○○○○○○?
▪︎ウェルター級GP盛り上げ係
――今回は『DREAM7』(2009年3月8日、さいたまスーパーアリーナ)を振り返ってもらおうと思います。
青木 はい。
――まず2008年の大晦日の『Dynamite!!』を終えて、翌日に一夜明け会見はあったんでしょうけど、それを除くと2008年最初の会見は、2月12日になります。
青木 ウェルター級(-76kg)グランプリの参戦発表ですよね。桜井“マッハ”速人と一緒に出たっていう(なぜか嬉しそうに)。
――そうです、そうです。しかし、マッハが絡むと嬉しそうですね(笑)。
青木 (マッハは)触ると反応するから(笑)。
――で、一緒の会見だったと。
青木 2008年の年が明けてから1月の半ばだったかな。後半だったかな。(『DREAM』の現場責任者だった)加藤博之さんから呼び出しがあって。
――『過激な恋愛』を読んでいくと、食事の席で「青木、今日はいっぱい食えよ」とたらふく料理を進められたと。
青木 ですね。だから僕は「そんなにいらないし、減量がありますから」って答えて、「加藤さん、僕は加藤さんが何を言いたいのかわかっています」って言ったんですよ。
――要は、両者は「過激な恋愛」の最中だから、相手が何を言いたいのかわかっていたわけですよね。
青木 そうです!
――ホントその話は何度聞いても素敵すぎます! 完全な以心伝心! 阿吽の呼吸だからね!
青木 そこで「青木、マッハとやってくれないか」って言われたんです。
――その時は快諾というか。
青木 加藤さんが「やれ」と言ったら、その段階での青木に「NO」はありませんよ(笑)。
――さすがです。
青木 だけどその時はそれだけじゃなくて、「それを少し煽(あお)ってくれ」って。
――盛り上げる意味で、ウェルター級グランプリを煽れと。
青木 結果的に僕は『DREAM8』(2009年4月5日、日本ガイシホール)でマッハ戦が組まれるんですけど、最初に加藤さんからウェルター級グランプリの話を聞いた時は、マッハ戦が組まれるにしても、一つ噛ませてからだと思っていたんですね。
――どういう意味ですか?
青木 1回戦からマッハ戦じゃなく、誰かとやって次にマッハと、みたいになると思っていたから。
――そういうことですね。
青木 だから最初の段階では、マッハ戦の話はサラリとはされたかもしれないけど、そういうことよりも、ウェルター級グランプリの盛り上げ係として参戦するんだなあって思っていましたね。
――『DREAM8』の前に、『DREAM7』でも試合が組まれるじゃないですか。
青木 ウェルター級で試合をする前に試運転というか、とにかく動きたかったから。
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