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朝倉海対アレッシャンドリ・パントージャ パントージャさんのセコンドが知り合いだった話とフィニッシュの四の字ロック

朝倉海対アレッシャンドリ・パントージャさんのUFC王座戦の結果が青木真也考察予想の通りになっていて、恒例の東スポ記事もよく読まれたとのことで、東スポ前田記者共々不謹慎狩りを恐れつつも「仕事をしたな」と微笑んでいました。

20年を超えてプロ格闘技をやっているとそれなりに知り合いがいるもので、アレッシャンドリ・パントージャさんのコーチでセコンドを務めていたパルンピーニャ先生がインタビューに答えていて青木真也のついても話してくれていたのは「ありがとう」と思った次第です。こういうところで名前を出してくるのがニクイところだし、生き抜いてきた処世術のような気もして「強い」と思いました。まあそれはそれとして。

パルンピーニャ先生はカーウソングレイシー軍団時代からBTT→ATTの流れで、体格的に恵まれなかったが故にPRIDEなどのメジャーシーンで試合はしなかったけれども、柔術の腕は多くの名選手からの信頼を得ているコーチです。日本にもコーナーでずっときていました。

パルンピーニャ先生は僕が対戦したジェシアスカバウカンチ(jzカルバン)のセコンドだったのですが、対戦相手として指導力を強く感じました。別の選手のセコンドで来日した2011年に教えを乞うたのですが、その際に教えてもらった「バックチョーク」で2011年は3連続一本勝ちした程にパルンピーニャ先生の技術を伝えて洗練する指導力があります。

パルンピーニャ先生は遠征慣れしていて、選手セコンド1人ずつでくる際にはアップもストレッチもすべてをこなすシステム&献身が出来上がっていて、コーチとしての慣れと優秀さを感じたのが印象に残っています。システマチックに洗練されていました。まあそれはそれとして。

ここで重要なのはパルンピーニャ先生は柔術のコーチではあるのですが、MMAのグランドのコーチであって競技柔術ではないところです。MMAと柔術グラップリングの区分けが進んだ中では当たり前のことですが、MMAを理解(経験)した柔術コーチの重要度です。その点では朝倉海陣営の石黒翔也さんは柔術グラップリングの専門家であって、朝倉海陣営の突き詰められてなさの現れなように僕には映りました。MMAにおける組技は柔術グラップリングとは全く別の話です。まあそれはそれとして。

朝倉海対アレッシャンドリ・パントージャさんのフィニッシュのバックチョークとパルンピーニャ先生のコーチで合点が行きました。攻め方も極め方もパルンピーニャ先生によく似ているし、2011年にパルンピーニャ先生に教えてもらった要点によく似ています。まずはマタレオンの形で攻めて、ディフェンスされたらパームチョークの流れはパルンピーニャスタイルに感じました。

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