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組技で打撃を無効化する話

組技を軸に攻める試合スタイルでデビューからやってきています。

フィニッシュ率も高くて極めのイメージが強いからか、「打撃の練習をするのですね」と言われることもあるのですが(結構な失礼だと思う)、打撃(ムエタイ)も好きでやっていて、それなりには自信を持っています。練習であれば打撃で立ち合えるし、組手の中で技術の交換もできるくらいの腕は持っています。中井祐樹先生が15年以上前にMMAファイターを名乗るのであれば「各パーツの競技者と渡り合えるくらいの腕がなければいけない」と仰っていて、その言葉に同意して今も大事に自分の格闘技者としての芯として持っています。

僕は組技を軸に攻める人間の打撃論があると思っていて、それは相手に打撃を出させないのもそうだし、組技を警戒させて打撃を当てるのも含んでいて、組み技があるからこその打撃の考え方はあると思っています。MMAの立ち技において組技が役に立たずに打撃のみのスキル比べになることはないと僕は思っています。グラップラーの組み技はMMAの打撃戦において大きな武器になるはずです。


組技を警戒させて相手に打撃を出させない&思い切りのいい攻撃を打たせない&組み付く

キャリア初期に北岡悟さんが「相手は青木の組み技を警戒して打撃を出せない上に構えが崩れる」と試合前に言ってくれて、そのときはよく理解していなかったのですが、組み技を警戒して相手は踏み込めないので受け身になって攻撃を出せない上で組まれてしまう構図をよく表しています。

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