大晦日 RIZIN DECADE　見所と与太話　２０２４年を締めくくる雷神番外地の巻

2024年12月23日 06:00

RIZIN１０回目の大晦日大会。２０１５年旗揚げから１０年。

格闘技団体で１０年続くのは運営の腕の「証明」なので、海千山千で２０１５年の旗揚げ以来１０年続いたRIZINは讃える団体運営であります。僕は２０１５年の旗揚げ大会のメインイベントを務めさせていただいたのですが、まさか１０年続くとは思いもしませんでした。数年で危ないと思っていたし、実際に綱渡りの局面もあるように僕には見えました。榊原信行さんの気合と根性以外の理由が見当たりません。天晴れ&おめでとうございます。

ライアンガルシアさんの予定通り！？欠場　ここ最近にないネタ不足な大晦日大会

午前中にライアンガルシアさんを担いで、「ライアンガルシア対安保瑠輝也」でアメリカ向けに勝負をしようとしたところ、ライアンガルシアさんが予定通り！？に欠場していて、みなさん振り回されている姿が既定路線とは言っても見物人としては心温まりました。

今年の大晦日はネタ不足なのもあって、アメリカ市場のPPVで一勝負を打とうとした目論見が外れた形です。ライアンガルシアさんを巡るお話は以下の記事に丁寧に書いてあるのでそちらをどうぞではありますが、一発逆転をしたいときほどギャンブルを打っては賭けに負けるのは歴史が証明していますよね。その意味では危ういフェイズに入った証左でもあるし、ここを持ち堪えていきたいところだと思います。ライアンガルシアさんのおかげで一部が消滅して、１３時からの２部スタートになったのは朗報ではありました。朝から晩まで格闘技を見るのは辛いですよね。まあそれはそれとして。

禁断の果実　雷神番外地　朝倉未来対平本蓮で擦れるだけ擦る

ライアンガルシア欠場で一部が吹き飛んで、既出のカードでは券売もPPVも危うくなってきたところで手を出してしまったのが禁断の果実ブレイキングダウン「雷神番外地」であります。混ぜるな危険＆ここは踏ん張ることで最終的には得をすると思うのですが、目先の利益を堪えきれずに手を出してしまった第一部であります。この判断は2025年以降じわじわと効いてくると思うし、後悔する判断になると僕は見ています。完全に消費に舵を切ったあたりは切羽詰まっているのか、それとも余程カネが好きなのかは分かりませんが、ここは堪えておいたほうが最終的に得られる利益は大きいように僕は思います。

格闘技選手からの反発と落胆もあるとは思うのですが、僕はそれ以上に切羽詰まっている感が見えてしまって苦しくなりました。売れないなら入れないで意地を張って、ブランドを保つことができなかった代償は今後出てくるように感じますがどうなんでしょうか。朝倉未来対平本蓮で永遠に擦れるだけ擦る商法でこう見ると春くらいに再戦していそうで心配になります。まあそれはそれとして。

そしてここに出るプロ格闘技選手とされるにも「お前達はそれでいいのか」と思うし、損して得とれができないのは貧しいとしか言えないところであります。団体も選手も一時的なアテンションや利益は得られたとしても結果的には損をしているように思ってしまうのは僕が古いのでしょうか。ここら辺は僕が時代とズレているのだと思いたくないけど思うところです。まあ時代とズレていてもこれと言って問題はないです。まあそれはそれとして。

雷神番外地で朝倉未来と平本蓮の名前を最大限使ったところで、DEEP的な世界観の規模縮小は免れず、これはこれでなかなかしんどいように僕は思いました。僕が乗れないのはその場しのぎで先に繋がらないからです。何よりもベラトール勢とかライアンガルシアとか期待感を高めておいて、蓋を開けたらこの感じが切符を買った側としてはつらいと思うのですがどうなんでしょうか。番外地とRIZIN本戦で差をつけてメリハリをつける狙いだとしたらすみませんですが、今年一年格闘技を見てきた客からすると乗れないと思うんですよね。まあそれはそれとして。

それでは泣いても笑っても今年最後の「見所と与太話」行ってみましょう。

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