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「ROAD TO UFC」のあれこれ 大沢ケンジさんとジョビンさんの戯れと青木真也の打ち合いへの考え方

UFCの契約をかけた「ROAD TO UFC」の決勝戦が韓国大会で行われるはずが、DEEPや戦極に参戦していたコリアンゾンビことジョンチャンソンさんがケガをしてしまったりで韓国大会が消滅したようで、気がついたら米国での開催になっていました。ABEMAでも放送していたので、UFCを普段見ない層も見たことでTwitter上ではそれなりの話題になっていました。放送環境が整っているのは大事だなと思いました。今も課金の壁は思っている以上に大きいです。まあそれはそれとして。

大沢ケンジさんとジョビンこと松本晃市郎さんの戯れ。

大沢ケンジさん門下の風間敏臣さんが中村倫也さんに果敢に打ち合いを挑んで、盛大にノックアウト負けをしてしまい、「グラップラーが打ち合いを挑むなんて!」とウェブ上でも練習場で聞こえる選手同士の話でもそれなりに話題になっておりました。そこにジョビンこと松本晃市郎さんが「打ち合う必要は一切ない」と現役を離れた上に何をするわけでもなく格闘技にしがみつく自身の立ち位置への弁えが行方不明になっている発言をしていたのですが、普段であれば触ってはいけないアレな人だと無視することができるはずの大沢ケンジさんがジョビンさんに触ってしまい、うんこ塗れになってしまう事案が発生していました。大沢ケンジさん自ら触れたとは言え災難です。

SNS登場前の格闘技であれば、居酒屋でクダを巻いて話しているような駄話与太話の類が格闘技ファンがそれっぽい論にして発表し始めて、そこに格闘技界隈でそれなりに名前のある人が参戦して、Twitterで、YouTubeで盛大に自分の意見を発表して、ときに互いに罵り合いをしているあたりが最高のエンターテイメントに仕上がっておりまして、無駄な時間を楽しく過ごしています。

大沢ケンジさんも鼻がきく人だから、普段であればジョビンさんには触れないだろうし、ジョビンさんに触れていいことは何一つなく、ジョビンさんが認める部分を探すのが難しい方なのは理解しているはずですが、自身のジム所属選手が悔しい負け方をすると感情が事故渋滞になっている辺りは大沢ケンジさんの選手に賭ける真剣な想いが伝わってきて、僕は好感が持てました。それでもジョビンにまともにムカついたらダメだろうと思います。いくら精神が乱れてもうんこを食べたり触ったりしないのと同じです。まあそれはそれとして。

策は博打であり当たれば賞賛、外れれば否定だから結果論で語るものではないはず

大沢采配なのか、風間選手の策なのかは僕には分かりませんが、風間選手と中村選手の相性と力量を考えたときに分が悪いと判断して、番狂わせの起きやすい打撃戦に持ち込む策は僕は理解できます。中村選手も打ち気で打撃のディフェンスが良い選手ではないから、風間陣営が勝機を打ち合いに見出すのは十分に理解できます。

試合での策には「もしも」が必ず着いて回ります。もしも組みに行っていたらとは本人も周りも思うはずです。ただ選択はどれかにしなくてはいけないので策を決める判断が必要になります。それを結果論で話すのは僕はずるいと言うか、結果論で話すのは誰もができるわけで結果論であることを前提に話すのがフェアだと思うんですよね。

策に対して性格や好みや自分の勝負論での考えは当然個々あると思うし、僕の勝負論と性格であればこの勝負はこうすると言った意見は個々あっていいと思いますが、現場の策に対しての口出しは品が良くないと思います。僕は僕だったらこういう策で行くけど、どう言う考えでこの策をしたのって意見交換を興味ですることはあるけど、どちらかの策が正しいものにしようと結果を求めた話にはしません。

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