KO-D無差別級王座防衛 遠藤哲哉戦 『おれたちは強い』
KO-D無差別級王座防衛戦 遠藤哲哉戦 応援ありがとうございました。
遠藤哲哉さん 「強かった」 です。そして『おれたちは強い』です。
DDTは強さがないように思われることもあるのですが、対抗と勘違いさせない意味でも僕は外に向けても『おれたちは強い』と言うし、DDTの内側に対しても『おれたちは強い』と言います。おれたちは強いのだから、自信を持ってプロレスをしましょう。業界に胸を張りましょう。DDTファンの方々も胸を張ってください。だっておれたちは強いんですから。今日の遠藤哲哉を見れば何も負い目に感じることはないでしょう。遠藤哲哉さんは驚くように強かったです。遠藤哲哉さん。本当にありがとう。おかげで僕もまた強くなれました。
前チャンピオン上野勇希さんから引き継いだ「ベルト」を防衛できたことに対する安堵感はもちろんありますが、中島遠藤戦を時間を掛けて噛み砕いて、死ぬ思いで乗り越えてきた挑戦者遠藤哲哉に防衛できたことは僕にとって大きなことでした。遠藤哲哉さん本当にありがとう。結果は結果ではありますが、この試合は互いに意味のある物だと思っています。結果は結果であって、僕も遠藤哲哉さんも出た結果に対して粛々と向き合って、最大限に前向きになるように日々を積み上げていくだけだと思います。
青木真也がほじくり返したことではあるのですが、試合が決定した時点で中嶋遠藤を越えたところでの試合だったと思うし、試合が終わった時点でもその考えは変わらずです。互いの存在をぶつけ合った試合であって、それ以上でも以下でもありません。あとは観てくれたお客さんが決めてくれれば良いし、我々は自分のやるべきことを追求するだけです。中島勝彦にやり返すために生きるのではなく、自分の人生をより良く社会に有益な生き方をしていきましょう。その中でやり返すと言うか、潰しに行く選択肢は入ってくることもあるとは思いますが、それはそれとしてであって、現状はその界隈に愛が存在しないように思うので、やってもロクなことにならないと思います。まあそれはそれとして。
遠藤哲哉強かったです。全然気持ちが折れてこないどころか、最後まで気持ちがまったく折れてこなかったです。肉体と精神は繋がっているので、肉体が折れたら精神が折れてくるものですが、遠藤哲哉さんはまったくと言っていいほど折れてこなかったところに人間の理解を超えた怖さすら感じました。絶対んに折れないと強く意識しているのもあると思うのですが、これこそ這い上がってきた人間にしか手に入れられない意地だと思いました。試合をしていて、感じるところがあると言うか、攻防の一つ一つから遠藤哲哉のこれまでの道程を感じたのです。そりゃあ強いはずです。
今日はたまたま僕が勝っただけです。遠藤哲哉は僕が想定していたよりも遥かに強かったです。僕が思っている以上に苦しんで考え抜いた末の今日だったのだと思うし、文字通りすべてを賭けてきたのだと感じました。調印式で日付を間違えるくらいに口下手で発信するのが得意ではない方なので、表に形となっては出てこず分かり難いのですが、強くて深くて厚くて広くて高かったです。試合前の煽りとはいえ無礼を詫びると共に遠藤哲哉さんの生きる道に幸多きことをお祈りしています。
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