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中村倫也さんとムイン・ガフロフさんの試合 立ち位置と左ミドル

「UFC 311」で中村倫也さんがONEに出場していたムイン・ガフロフさんと試合をしていました。試合結果は30−27の全ラウンドを取られて判定負け。スコア的には完敗ですが、内容的には十分に勝てる内容だったと僕からは見えました。中村倫也さんの能力からすれば戦術や戦略でひっくり返せる範囲だと僕には見えました。

ムイン・ガフロフさんは僕のチームメイトだったレアンドロイッサさんや、僕も対戦経験のあるジョンリネカーさんと試合をしていたのもあって、僕にしては珍しくライブ配信で試合を追っかけていました。こういうときに格闘技選手をしていてよかったというか、知り合いだったり知り合いと試合をしていたりすると感情移入ができて興味が持ちやすいです。格闘技の試合だけだとするとライブ配信で試合を観ようとは思えません。まあそれはそれとして。

この試合の背景的には「Road to UFC」勢を大事にマッチメイクする印象がある中で、Road to UFC 優勝者である中村倫也さんをいきなり強豪とぶつけるのではなく、育てるマッチメイクの一環だと思って僕は見ていました。ムイン・ガフロフさんはUFC戦績1勝2敗。UFC本戦2連勝中の中村倫也さんとしては適当な相手でありつつ、育成の中で3連勝に繋げられる相手だったはずです。その意味ではここでの敗戦は大きな意味を持ちます。意味を持たない勝敗などないのですけど、その中でもこの敗戦は大きいと思いました。

中村倫也さんの能力からすれば戦術や戦略でひっくり返せる範囲と書いたのですが、今回の試合を見ていて「立ち位置」と「左ミドル」で十分にひっくり返せると僕には見えました。戦術や戦略というよりかは修正レベルです。あくまでも僕から見えた技術論ですが、こんな考えもあると参考までにどうぞ。


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