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RIZIN大晦日大会 見所と解説と与太話 ※追加カードあり次第どんどん追記していきます
大晦日です。格闘技。RIZIN大晦日大会です。今年はどうなるのかなあ。
先日のRIZIN大阪大会で久々にRIZINのバックステージに潜入しまして、皇室出禁ならぬ、RIZIN出禁の疑いを見事に晴らしまして、関係者に警戒されながらも楽しく、セコンドさせてもらいました。
皇治さん(田中宏治 31)と共にセコンドについた住村さんは「語られない塩試合」を完走しまして、無事に一週間で練習に復帰しました。ケガさえする隙間もない試合でありますし、語れる塩試合は大いに歓迎しますが、語れない塩試合はどうしたものですかね。ただ語れない塩試合として、語っている今、それは語れる塩試合とも言えて、よくわからねえし、面倒くさいし、面倒にしたのは誰だよ。選手よりもセコンドが注目される試合ってなかなかしんどいですよね。塩試合度は本人が一番感じていて、その次に僕らセコンドが感じているわけでして、会場にいらしたお客さん、PPVで見たお客さんの順番で伝わります。会場にいらした住村さんのお客さんと帰り際にお話しをさせてもらったのですが、それほど塩試合度を感じていなくて、伝わり方に差はあるのだなと感じました。
それをいいことに氏は「映像で見るとそれなり」なことに気がついて、会場に来られなかったお客様に対して、「勝ちました」と挨拶周りに行く姿には逞しさを感じました。氏はプロのファイターになったなあと思うし、広義ではプロのレスラーです。家を出たときよりも財布が重くなって帰ってくるんだから。
僕も塩試合と吹いてまわるのは今日で最後にしたいと思っております。何故ならば「青木さん!セコンドありがとうございました」と氏がたんまりお小遣いをくれたんだ。もう好ファイト。素晴らしい試合とします。水は上から下に流れるんです。
まあそれはそれとして。
RIZINを間近で見たことでよりファンになりましたし、大晦日も楽しみです。ドキドキします。できることならバックステージで見たいなと思わせる大会です。
とはいえ2020年は格闘技どころではない御時世で、常に主役はコロナでした。圧倒的な存在感。主役はコロナなのは年末になっても変わることはなく、むしろ増える一方であり、年末年始のイベントがどうなるか揺れている真っ只中であります。
この御時世の中、ずんどこクラウドファンディング、榊原社長と笹原元社長との危機を伝えるお涙頂戴の寸劇、古瀬美月さんのご懐妊など首を傾げる事案は多々あるものの、よくやっていると思うし、話題を常に提供していて、立派だと思います。だってONEは試合がないんだから。この中で定期的に大会をやってそれなりに話題を提供しているのは大したもんであります。
主役はコロナ。年末もコロナとがっぷり四つ。
緊急事態宣言時期は大会を開けずにイベント業は壊滅的な打撃を受けました。青木も例に漏れず、格闘技もプロレスも仕事は激減でありました。
緊急事態宣言時期にステイホームを訴えていた格闘技選手は今は何食わぬ顔で試合や練習をしているし、結局は右へ倣えであり、自分で考えることができなかったり、考えることを放棄した人間が多数でありました。一番病ですよね。空っぽというか、国民性とは思わないけれど、流されやすい国民なような気もしています。
世の中的にも当時は「ステイホーム」であったわけですが、今はそれではメシを食えないとなって、経済を回す方に舵を切って、慣れと飽きも重なって、それなりに日常を取り戻していました。マスクの有無など小競り合いはあるもののそれなりに普通の生活を取り戻したわけです。問題は解決していないけれども、蓋をしたというか、慣れたというか。
それが11月中旬から感染者数が増え始めて、御丁寧にテレビで取り上げるものだから、世の中の流れがまた怪しくなってきました。大阪と札幌はGoTo除外だし、東京都も高齢者は除外されて、飲食店の時短営業の要請で一気に自粛ムードです。
小池百合子都知事としても国に責任をぶん投げて、GoToトラベル東京除外して都民からヒートを買うのを避けたいだろうし、GoToトラベル東京継続はありがたい限りです。毎月使ってどこかに行ってますからね。
飲食店は忘年会と新年会で年間の売り上げの大部分を稼ぐところもあるだろうし、大晦日格闘技ができてからは一年間の埋め合わせを大晦日の放映権や券売で帳尻合わせするのが定例であったわけで、皆が揃って首を傾げる事態ではないでしょうか。
こればかりはどうなるかわからないし、感染者数次第では年末年始のイベント自粛はあるだろうし、大多数の企業は年末年始は休みな訳ですから、一番ダメージが少ない期間として、年末年始に自粛要請があったりしたら、合掌な状態であります。
誰もが先の予想がつかない中で大会を発表して、カード発表して、券売していく。見切り発車の部分はあるし、これ自体が博打だとは思うのですが、博打なら負けないぞ!となるのが、山師である我らが榊原信之さんです。ある種、真骨頂というか、本領発揮でありまして、賭けたるで!となりまして、元気そうで何よりです。賭けるものがあるかどうかの問題は置いておくというか、信用取引と言いますか、ここは強いところであります。何事もなく、平穏無事に進むことを祈っておりますが、何かが起これば見物に行くだろうし、嬉々としてお話したいなと準備しておりまして、今から楽しみです。
コロナが主役なのは変わらないだろうし、コロナの掌の上で転がされるのだろうなあと思います。まだまだ二転三転あると12月3日現在で思っています。
朝倉堀口がある安心感 これがあればもういいんだよね。
第一弾で発表された朝倉堀口のカード。
正直、よく持ってこれたなと思えたし、榊原さんの真骨頂というか、相変わらずやるときはしっかりやるなと思いました。ここでこのカードが無ければ明るい未来が今以上に見れないじゃないですか。榊原さんもほっとしたと思います。
この試合があることで、他の試合はどうでもいい部分があるし、別にそこまで勝負カードはいらないだろうし、よく言えばふざけたカードを組めるし、色取りとして考えると勝負論のあるカードではなく、色の違うカードを組んだ方が互いのカードが際立つと思っています。
格闘技としての担保はこのカードだけでいいし、これ以上はないし、何もいらないですよね。RIZINとしてはこのカードがあることでだいぶ楽になっただろうし、受けてくれた堀口さんありがとうだとは思うし、堀口さんの心意気の解説は後述しますが、頭が下がる思いです。RIZINに対する恩義というか、感謝の気持ちがあるんだと思うし、そう思ってもらえるRIZINも、そう思える堀口さんも互いに幸せだなあと思っています。まあ色々あるとは思いますけどね。
皇治さんの試合が待ち遠しい。亀田戦はあるのか。
2020年に存在感を増したといえば我らが皇治さん(田中宏治 31)であります。負けているのに存在感が増す「負け太り」状態でして、これは高田延彦の18番である「負けてキャリア」が上がっていく状態であります。
高田延彦は武藤戦、ヒクソン戦と負け試合でキャリアを上げていく、名レスラーです。高田が勝ったコールマン戦とか武藤2戦目はほぼ記憶になく、負け試合が記憶に残るのは名を残す選手の絶対条件でありまして、負けた試合で注目されないのはそれまでであります。
しかし那須川天心先生に9分間叩かれ続けて、しっかり負けて、それでも存在感が増すのはさすがだと思うし、それこそK-1、RIZINの真骨頂です。負けさえも物語として積み上げていく。これが日本格闘技だと思うのであります。
皇治さん(田中宏治 31) の試合が見たい。心待ちにしています。
先日の大阪大会ではボブサップやチェホンマンとやってもええで!と打ち上げて、ええで!皇治さん(田中宏治 31)!!これが日本の大晦日や!と心が躍ったところで、真面目な青年キックボクサーから反感を買う事案が発生して、いい光景だと心が澄みわたりました。そうだよ。俺にもこんな青臭くて真っ直ぐな時期があったんだ。「一生修斗しかやりません」と言ってみたり。
白鳥選手は真面目な方だと思うし、ナイスガイだと思うので、真っ直ぐな思いで、そんな色物カードよりも僕とやってほしい的な思いだとは思うのですが、皇治さん(田中宏治 31)からしたら、そんな暇ないよって話でしょうし、白鳥選手の競技原理主義というか、強さ至上主義がRISE的だなあと思って見ていました。まあプロ格闘技ですから、話題性とか集客って大事なんですよ。だれか教えてやれよ。K-1の中村さんとか。
しかし皇治さん(田中宏治 31)なら勝てる!とキックボクサーが名乗りを上げる絵が面白くてなりません。皆、皇治さん(田中宏治 31)に勝てば、皇治さん(田中宏治 31)のポジションをもらえると思っていると思うのですが、皇治さん(田中宏治 31)は皇治さん(田中宏治 31)であり、皇治さん(田中宏治 31)の物語に巻き込まれるだけなのですよ。彼の器の大きさと競ったらダメですよ。その意味では彼は彼のルールを創り上げています。
12月2日の時点では亀田興毅なんて話も上がっているようですが、ピンととこないんですよね。皇治さん(田中宏治 31)対チェホンマンとかジャイアントシウバとかセームシュルトが見たいです。もう入場だけでいいし、絵で満足できるはずです。さてどうなることやら。これはセームシュルトだ!ラピュタみたい。
12月2日のカード発表では堀口朝倉以外は何もない。。。
12月2日の時点では堀口朝倉以外のカードには何も思わずです。正直、こりゃあどうしたもんかねって話ではあるのですが、カード単体では好カードが並ぶと思うし、これはこれとして、楽しみ方、見方を書いていこうかと思います。
※12月10日追記
記者会見で新しくカードが発表されたのですが、意味がわからなかったというか、なんでだろうと思うカードが並びました。何かと大変そうだなあと思いつつ、格闘技的にはいいカードがあって、それはそれで楽しめそうです。
しかし、客が入れられないとか、景気が良くないとか、カネがないとか、外人呼べないとか、もうどの団体も業界も大変ですよね。皆が揃いも揃ってどうしたもんかねって首を傾げるし、こんなときこそ業界一丸になってなんていうし、日本格闘技のためにっていうけど、口ばっかりでどうしたもんですかね。ONEで使えないオレとか自由にしてくれたら、ワイワイやるし、こういうときこそ皆で一緒になってやればいいのにね。ワシがRIZINに出たいって話ではなくて、こんなときでも一つになれないんだから、いつまでもなれるわけねえんだなって思いました。まあそれはそれでいいのですが、試合組まないってのはどうかと思います。組めってわけではなく、どうかと思うのです。
※12月22日追記
皇治さん(田中宏治 31)と五味隆典さんの試合が発表される。
皇治さん(田中宏治 31)の試合を待ちわびていました。
待てば待つだけ期待感がだけが上がってしまうというか、皇治さんは皇治さんのままなのですが、期待感だけが上がってしまうのです。実力も一緒に上がってくれたら、言うことなしなのですが、そんな都合のいいことはありません。
皇治さん対チェホンマンとか、マイティーモーとか、セームシュルトとか、期待は膨らむばかりでした。11月大会では「亀田」の名前も上がって実際に水面下で動いているような話も漏れ伝わってきていたので、これは期待していいのかと思っていました。亀田戦が流れて対戦相手探しに難航してるとは聞いてはいたのですが、それも含めての大晦日ですし、ここは皆で綱引きをしていただければとは思ったし、俺だけ我慢できるかとで皇治さんペースになるとは思って見ていました。10日前での発表にはなりましたが、ここは5日前くらいまで引っ張っていただいて、皇治ペースに持ち込めば良かったとは思うのですが、待ちきれなかったかあ。
着地点というか、終着駅は五味隆典さんとなって、皆が揃って転倒したわけであります。まあいろんな見方も想いもあっていいとは思いますが、まあこれはこれとして楽しもうとは思います。どっちかと言えば「うんこ」だとは思いますが、黄金ではなく、「うんこ」にしてしまったのは五味隆典さんのコメントだと思っております。そこらへんは後ほど書いていきますね。
まあなんていうのかな。五味隆典さんは演歌歌手というか、昔の名前で食っていくことに恥ずかしい気持ちはないのだろうし、今はそれで楽しいのとは思わなくもないのですが、人それぞれですから、まあいいのか。互いに損をするマッチアップだとは思いますけどね。五味的にはいい小遣いなのかもしれないけど、そのカネ以上に失うものは大きいように僕は思います。オレはだせえなって思うしねえ。オレにだせえって思われてもいいって思いつつ、まあムカつくでしょうねえ。
皇治五味を批判する格闘家の塩っぱさ。アマチュア的発想。
当然のようにこのカードに対する違和感を持つ格闘家がいるのもわかります。じゃあオレとやったほうがいい!とか、こんなんでいいのか!的な気持ちになるのも十分にわかりますよ。
こんなんやるくらいなら俺とやった方がよかったでしょ https://t.co/H7WVKQMiUp
— 白鳥大珠 Taiju Shiratori (@TaijuS22) December 21, 2020
格闘技は競技だけれども、興業だから商売になる方になるのは当然だし、格闘家って純粋すぎるというか、真っ直ぐすぎるというか、考える力がなさ過ぎると思うのです。こんなにカッコ悪いことはないと思うのです。
プロ格闘技には程遠いなーって思いながら見ておりました。
それでは試合は以下に書いていきますね。
この写真は最近で一番笑顔になりました。いやあ。何やってんすかね。
と言いますか、皇治さん(田中宏治 31)とかRENAさん(久保田玲奈)の試合が組まれないとドキドキしないです。RENAさん対カイリセインとかSAREEとか見たいです。来週あたりは年末っぽいのを期待します。
RIZIN MMAルール:5分 3R(61.0kg)
※肘あり
朝倉海 vs. 堀口恭司
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