39歳を前にようやく独り立ち。親はいないから甘えを捨てて生きよう
試合から数日が経った。
感情というのはよくできたものだ。時間が経つにつれて、焼印を押されたような激烈な痛みは和らぐ。これを慣れと言ってしまえば簡単ではあるが、慣れと言うよりは生きる為の人の機能なのではないかとぼくは思う。何も解決などしておらず、潜水艇よろしく苦しみを潜っているだけなのかもしれない。確かに思い出そうとすると痛みがこめかみを突き抜ける感じがする。
試合直後は格闘技も仕事も満腹だったのだけど、帰国して日常に晒されれば、格闘技もしたくなるし仕事もしたくなるのである。大義などは何もなくただやりたくなったのだ。もっともらしい理由をつけるのは大得意だけど、ただやりたくなっただけなのである。
帰国した翌日には仕事再開。マットの上に立てば、何よりも心地よくいつ練習を再開しようかと思いを馳せる。来週からまずは週三回の軽い練習から始めようか。最初は二回と言っていたのが三回に増えているからそういうことだ。心配は要らない。
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