本を読んだら 『東京ロンダリング』
1.ベストセラーは街の本屋さんで
地元に古めかしい書店がある。建物のどこかに、100年以上の歴史があると書かれていた。小さな店内には雑誌の陳列台がレジ前にあり、その裏が宗教書メインの棚になっているなど、全く独立系でない、昔ながらの新刊書店。
教科書の取扱店にもなっているようなことを話しているのを聞いたことがあるから、経営はどうにかなっているのかもしれないけれど、とにかく文芸書の回転が悪いのが気がかり。
たとえば、「〇〇賞候補作!」の帯で何ヶ月も面出ししてある単行本。その賞…