なんでもない散歩道
「大人になってから乗る
ブランコはめっちゃ怖いよ。」
教室の先生が、ふと教えてくれた。
ジェットコースターよりも恐怖らしい。
そういえば、
もう何十年も乗ってないなぁ。
「わかちゃん、
私ブランコに乗ってみたい。」
夕食後の散歩道、
ブランコを見つけたので乗ってみた。
子どもの頃よりも前後の動きが早く、
遠心力を強く感じる。
まるで別の乗り物だ。
靴飛ばしは、
今の方が器用に遠くへ飛ばせそうだが、
むしろ飛ばし過ぎて前方の家の窓を
割ってしまうかもしれない。
・・・それこそ恐怖だ。
懐かしくなって、
立ち漕ぎも試してみると
鉄棒部分に、なんと
私の顔が届いてしまった。
これでは思う通りに
動かすこともままならない。
こんなに成長していたのか・・・。
ちなみにわかちゃんは、
ブランコに座る前から
「横が入らないから無理」と言っていた。
お互いに大きくなったね。
別の日、
半球のグローブジャングルを見つけて
わかちゃんと乗ってみた。
これまたびっくり。
酔うわ酔うわ。
え、
子どもの頃これめっちゃ回しても
大丈夫じゃなかったっけ??
大人の今、
もはや1回転でギブアップ。
悲しくも、三半規管の衰えを感じる。
子育て中のお母さんお父さんは、
一緒にこれに乗っているのかなぁ。
「お疲れ様です・・・!」
と、思わずにはいられない。
大人にとっても全力の体力勝負だ。
ちなみにわかちゃんは、
1回で降りた私とは正反対に
シャカリキになって回していた。
すべり台も、今滑ってみると
また違った発見があるのかなぁ
なんて考えてみる。
そんな散歩道でした。
記事を見つけて下さり、最後まで読んでいただきありがとうございます。 少しでもなにか心に残るものを届けられていましたら、こんなにも嬉しいことはありません。