布教したい「ハライチのターン」
布教も何もないかもしれないですが、ラジオスターの枠を超えて大活躍のハライチのラジオ番組です。
ノリボケ漫才で早くからM-1決勝の舞台に立ち、いいともの曜日レギュラーやピカルの定理のメンバーに抜擢された2人。単独でも探偵ナイトスクープの探偵として出演していた澤部さんや、ゴッドタンで腐り芸人として企画も立ち上がっていた岩井さんなど、幅広く活躍しています。
今日はそんな2人の冠ラジオ番組「ハライチのターン」を布教したいと思います。
ラジオの入口
ハライチのターンはラジオを聴いたことない人が、ラジオデビューするのにピッタリの番組だと感じています。
ネコ好きの岩井さんプレゼンツ「今週のネコちゃんニュース」から始まり、リスナーからのメール、澤部さんのフリートーク、岩井さんのフリートーク、企画物をやってエンディング…というふうに大まかな流れが決まっているので、今日は期待ハズレだったな…と思うことが少ないです。
ハライチのすごいところはどちらも話し手と聞き手ができるところにあると思います。
話し手と聞き手が入れ替わっても話が停滞することはないですし、どちらが聞き手になってもツッコミながら、時にリスナーの気持ちを的確に代弁しながらエピソードが進んでいくのでずっとムラなく楽しめます。
テレビでは場を回したりつっこんだりする立場が多い澤部さん。
そんな澤部さんが、周りを気にすることなく自分の好きなマニアックなことをアツくしゃべっているのはラジオじゃないと見えてこない一面かと思います。
私は澤部さんのおかげでタートルズの1人1人の名前を覚えました。
岩井さんはテレビと同様に、鋭く冷静な目線で切り出されたエピソードを話すだけではありません。
ハライチの代名詞でもあるノリボケ漫才のように、エピソードの端々を拾ってはさらに話を広げ、またそこから拾っては話を広げ…というふうにリスナーにも「自分だったら…」と考える隙を作ってくれます。
そのやり方でリスナーが参加しやすい数々のコーナーが生まれていきました。
例えば実際過去にあったコーナーのテーマとして「最強のフードコート」なんてものがありました。誰もが一度は考えたことがあるんじゃないでしょうか。ハライチはそんなあるあるを投げかけて、リスナーの世代や過ごした環境が違っても楽しませてくれます。
それぞれのターンのここが好き
テレビの印象で感じる2人のイメージの陰と陽がラジオだと入れ替わっているのを感じられるのがハライチのターンの好きなポイントです。
陽気でどこにでも溶け込める印象の澤部さん。もちろんハライチの陽だと思っていました。
しかし、ラジオを聴く限りだとあまり自分からは進んで人の輪の中に入っていかず、もっぱら限られたコミュニティだけで生活している様子が窺えます。
私が好きなのは澤部さんの家族、特に奥様のお話。
忘れられないのは古畑任三郎のように家庭内で起きた事件を鋭い洞察力で子供たちを追い詰め、次々と解決していく話です。
パパとしてご家族を大事にしている様子や、ご自身の趣味(夏フェスと個室ビデオ)を大切にして自分の時間も満喫している様子を、少しの毒を含めてお話ししているのでテレビの澤部さんとはまた違った一面を感じることができるのではないでしょうか。
対する岩井さんは完全に陰だと思っていました。
腐り芸人としてテレビで活躍する姿を見ることが多いですし、場を盛り上げるタイプではないと思っていましたが、意外にも社交的なのは岩井さんの方なのです。
芸人仲間の話や友達の話など、どんな交友関係があってどんなことをしたのか、こちらもテレビではあまり見えない一面を見せてくれます。
岩井さんのエピソードで忘れられないのは、事務所の先輩と後輩のちょっとした揉め事を現役弁護士芸人・こたけ正義感さんに裁判してもらった話です。
岩井さんがこたけさんに寄せる絶大な信頼が垣間見れますし、本格サスペンスの趣があるドキドキを感じる回でした。
ここ最近では岩井さんの結婚報告も、きっと今後私の記憶に残る素敵な回だと感じています。
大きい年の差や今まで独身を謳歌していた岩井さんの考えを覆すような出来事だったので、先に出た報道だけ見た時は正直私も疑問を感じていました。
私の、ハライチが好きという贔屓目もあるのかもしれないですが、1人の女性をまっすぐ好きになった岩井さんを応援したい気持ちになれましたし、何より奥さんになる相手の方に対して「思いが届いて良かったね」という気持ちにもなれました。
プロポーズに至るまでの経緯やお相手の人となりを端的に伝えるためのエピソードの出し方であったり、過剰に岩井さんを盛り上げたり擁護(と言うのは適切ではないかもしれないけれど)したりするわけではない、澤部さんの聞き手としてのうまさ。
上から目線な言い方になってしまう私の語彙力の少なさが悔やまれるのですが、芸人として第一線で活躍し続けているのも納得と思わずにはいられない回ではないかと思います。
こうやって何度でも2人の関係性のほど良さや面白さを再確認させてくれるので、いつから聴いても入り込みやすいところがこの番組の好きなポイントです。
まとめ
長々と書いてきましたが、ムラのない面白さとリスナーとの共感力の高さで、いつから聴き始めても楽しめる番組と思っています。
今までハライチに注目していなくても、ラジオを聴いたことがなくても、この機会に気になってもらえたら嬉しいです。